78. 理解不能な話 ページ31
TM ｢…そっか｣
KA ｢A｣
A ｢ん？どうしたの？｣
KA ｢チャンミンヒョンから伝言。急遽、依頼者のとこに行くことになったから準備してって｣
A ｢え、依頼者って…今から？｣
KA ｢うん｣
A ｢嘘！｣
KA ｢ほんと｣
それから急いで準備をして、チャンミンオッパと向かったのは
CM ｢おぉ〜、流石大企業って感じだな｣
A ｢なに感心してんの｣
ユミョングループの会社だった
CM ｢どうした？珍しく不機嫌だな｣
A ｢…べつに？｣
CM ｢実の親子関係にあるとはいえ、依頼者は依頼者だ。失礼のないようにな｣
A ｢分かってますぅー｣
CM ｢なに拗ねてんだよ｣
A ｢拗ねてないし｣
CM ｢お前な…。いい歳してガキみたいな態度とるなよ？これは仕事だ｣
A ｢言われなくても分かってるってば！｣
CM ｢…ならいい。よし、ほら行くぞ！｣
中に入ると、そのまま流れるように最上階まで案内された
父 ｢お待ちしてました。突然お呼び立てして申し訳ありません｣
CM ｢いえ。依頼者に合わせることも大切な仕事ですから｣
父 ｢感謝します｣
A ｢……｣
CM ｢それで、お話とは？｣
父 ｢はい。あれから娘の捜索を続けているのですが、未だどこにいるのか情報が掴めていません。そこで、Aには早いうちに家に来てもらおうかと思いまして｣
A ｢…は？｣
CM ｢家にというのは、具体的にどういうことでしょうか？｣
父 ｢しばらくの間、家に住むということです｣
A ｢何言ってんの？｣
CM ｢A｣
A ｢事前の契約でそんなこと言ってなかったでしょ｣
父 ｢たとえ仮だとしても娘の身代わりになるということは、ユミョングループ、そしてチョン家の人間になるということだ｣
A ｢だからって何で住む場所まで決められないといけないわけ？｣
父 ｢勝手な行動を取られては困るからだ｣
A ｢は？自由まで奪われるってこと？｣
CM ｢A、落ち着け｣
A ｢でも！｣
CM ｢いいから！｣
A ｢っ…｣
CM ｢…ソンホさん、Aの家の事情はあなたもご存知のはずです。実家暮らしのAが突然家を出ると言い出せば怪しまれることは間違いないでしょう。万が一この仕事が家族にバレたとき、あなたはその責任がとれますか？｣
父 ｢責任？｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
