54. 調査報告３ ページ4
YR ｢ていうか、雇ってる時点でOUTでしょ。お互い想い合ってるんだから、一緒にいて耐えれるはずないのよ｣
A ｢不倫関係になるのは、最初から分かりきってたことなのに…なんで我慢してたんだろう？｣
KA ｢先代にバレることを恐れたから。妻に対して少しの罪悪感が生まれたから。もしくは、その両方｣
A ｢なるほど｣
TE ｢あの、一つ気になったんですけど…｣
CM ｢どうした？｣
TE ｢9年前ってことは、社長は結婚してからすでに何年も経っているはずですよね？おまけに子供も生まれてる。なのに、どうして9年も経ってから雇ったんでしょうか？離れたくないなら、すぐにでも雇えたはず…｣
HY ｢おそらくだけど、社長に就任した頃はまだ自由がなくて、彼の場合は先代に気に入られて社長になってるから、中にはそれをよく思わない人もいたはず｣
HY ｢いくら社長でも、立場が弱ければ彼女を雇ったところで意味が無い。だから社長として実績を積んで、落ち着いた頃に彼女と再会することにした｣
YE ｢その再会の方法が、まさか秘書として雇うことだったなんて…｣
CM ｢まぁ、近くに置いておくには秘書が最適だろうからな｣
KN ｢2人には空白の時間があった。それでも、お互いがお互いを忘れられずにいたってことですよね…｣
YR ｢ムカつくほど、愛し合ってるわね｣
TN ｢今もなお、2人は毎週のように出かけているそうです。レストランやホテル以外にも、記念日には水族館や遊園地を貸切にしてデートを満喫しているとのことです｣
CM ｢よし、浮気の証拠を掴むぞ。話を聞くかぎり、チャンスは沢山あるだろう。だが、油断は禁物だ。いつも通り慎重に、そして確実に、証拠を掴む｣
『はい！』
CM ｢とりあえず、今日は解散。新たに分かったことがあれば、すぐ報告するように。以上｣
会議が終わって、部屋を出ると
A ｢あれ？テミンは？｣
KA ｢多分、下だな｣
A ｢そっか…。私、ちょっと行ってくる｣
下に降りて店内を見回すと、カウンター席に見慣れた姿が
A ｢あ…｣
TM ｢？、あ。…終わった？｣
A ｢うん｣
テミンは、本を読みながらコーヒーを飲んでいた
A ｢何飲んでるの？｣
TM ｢試作品のハニーラテ｣
A ｢ハニーラテ？｣
TM ｢うん。飲んでみる？｣
A ｢いいの！？｣
TM ｢うん｣
A ｢ありがと！…ん、おいしい！｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
