75. 何でも屋で働く理由とチャンス ページ28
A ｢ちょっと！あの人の依頼引き受けるとかどういうつもり？｣
あれからチャンミンオッパが勝手に依頼を引き受けてしまい、少し話をすると依頼者のあの人は帰っていった
CM ｢どういうつもりも何も、困ってる人がいれば助ける。それが俺たち何でも屋の仕事だろ？｣
A ｢そうじゃなくて！あの人がどんな人なのか、オッパのことだから知ってるんでしょ？｣
CM ｢もちろん知ってるよ。有名な大企業の副会長で、おまけにAの実の父親｣
A ｢それを知っててどうしてあんな依頼引き受けたの？こんなの、なにか裏があるに決まってるのに！｣
CM ｢父親を恨む気持ちはよく分かる。けど、これはチャンスだぞ？｣
A ｢チャンス…？｣
CM ｢A。お前が家族に隠してまで常に危険と隣り合わせなこの何でも屋で働き続ける理由は、母親の死の真相を突き止めるためだろ？｣
A ｢…そうだよ。でも、それと何の関係が｣
CM ｢実の父親なら、何か知ってるかもしれない。依頼引き受けるついでに探ってこい｣
A ｢何かって何？｣
CM ｢……何かは何かだろ｣
A ｢は？｣
CM ｢とにかく！なんでもいいから情報掴んでこいってこと｣
A ｢無茶でしょそんなの！何でも屋とはいえ依頼も特殊すぎるし｣
CM ｢娘は初めてだけど彼女のフリなら経験あるし大丈夫だろ｣
A ｢どこが！今回のはまったく別物だから｣
CM ｢それでもゴ〇ブリの駆除よりはマシだと思うが？｣
A ｢いやそれはっ…｣
CM ｢中々ない貴重な指名だぞ？大事にしないと｣
A ｢……。はぁ｣
ガチャ
A ｢ただいまー｣
SO ｢A？あ、おかえりなさい！｣
A ｢…っ、ソヒョンオンニぃぃぃ！！｣
SO ｢わっ！ふふっ(*´꒳`*)。どうかしたの？A｣
過去最強レベルで最悪な依頼を引き受けることになって既に疲労全開で帰ってきたとこに、大好きなソヒョンオンニが迎えてくれたらもう抱きつく以外ないでしょ
この気持ち、皆は分かるよね？？(圧)
A ｢充電｣
SO ｢？…何かあった？｣
A ｢…ううん、なんでもない｣
SO ｢…そっか。A｣
A ｢ん？｣
SO ｢家族に遠慮は無しだよ？｣
A ｢っ…うん、分かってるよ！ありがとう。ﾆｺｯ｣
SO ｢ﾆｺﾆｺ さっ、今日は焼肉だよ〜。早く手洗いうがいしておいで｣
A ｢ﾊｯ！焼肉！？急がないと！｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
