70. 向き合うとき ページ22
A ｢突然のことで、頭の中が混乱してるっていうか…。いきなり父親とか言われても理解が追いつかないし、ボアオンニがあの人のこと庇うのも正直意味が分からない｣
YH ｢……｣
A ｢お母さんを捨てたのにはなにか理由があるはずだって言ってたけど、どんな理由があったとしてもあの人のしたことを私は一生許せないと思う｣
A ｢だから…YH ｢Aの父親は、どうして今になって"会いたい"なんて言ったんだろうな｣
A ｢…さあね。どうせ大したことない理由でしょ。自分が捨てたくせに今さら会いたいとか、自分勝手にもほどがある｣
YH 「…そんなに嫌いか？父親のこと」
A ｢当たり前でしょ｣
YH ｢なるほどな。…それなら、直接会って不満ぶちまけてこい｣
A ｢え…？｣
YH ｢今、Aには2つの選択肢がある。一つは父親に会ってAが思ってること全てを話す。もう一つは、父親には会わずにここで逃げてこれから先も一生恨み続ける。
…Aはどっちがいい？｣
A ｢逃げてって別にそういうつもりじゃYH ｢そういうつもりじゃなくても、後悔するだろ。心残りになるんじゃないのか？｣
A ｢っ…｣
YH ｢どうしてお母さん捨てたのか、なんで今になって会いたがったのか、気になること全部聞いてくればいいだろ｣
A ｢……｣
YH ｢なんで逃げんだよ！なんで向き合おうとしない？…どんなに最低な奴だと思ってても、Aの母さんが一度は本気で愛した人、選んだ人だろうが！｣
A ｢っ！！｣
YH ｢俺は、ヨンアが男を見る目がないとは思えない。だから、あいつの代わりにAがそれを証明してくれないか？｣
A ｢……分かった。私が言いたいこと、全部言ってくる。聞きたいことも、包み隠さず全部話してもらう！｣
YH ｢おう、盛大にぶちまけてこい！｣
A ｢うん！早速、ボアオンニに話してくる！｣
YH ｢あいつなら今 ｢お店でしょ？分かってる！｣
YH ｢それならいい。気をつけろよ！｣
A ｢うん！…あ、オッパ！｣
YH ｢ん？どした？｣
A ｢ありがとう！ﾆｺｯ｣
YH ｢！…ﾆｺｯ それほどでも｣
A ｢ﾆｺｯ｣
ユノオッパにお礼を言ってから家を出ると、ボアオンニが経営するお店に向かった
ガチャ
BoA ｢いらっしゃ、…A｣
A ｢……｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
