夏の魔法３

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「ともはにゃんこやんか。
今もふみゃあ言うてるし。
昨夜もみゃあみゃあ鳴いとったし」


俺の何気ない言葉に、
ともが覚醒した。


「なっ、俺、そんなんしてへんっ」


「真っ赤っか言うことは、
身に覚えがあるねやろ？
かあわいかったで。
ともがあんなに欲しがりさんとは。
限りを知らん泉のようやったな。
鬼の神山課長が、
あんなえっちやて、
みんな思いもよらんやろなあ」


幸せな気分に語ってしまってから、
はっとした。


「しげなんか知らん」


とも、布団かぶって、可愛え顔を隠してしもた。


「とも、拗ねちゃった？」


「・・・だいなんか、嫌い」


「嫌いはひどいやん。
大ちゃん傷付くで」


「じゃあ、好きくない。
もう二度とえっちなことせん」


「そんなこと言わんとってやあ。
俺、息絶えてまう。
許してや。
今のは言い過ぎたから。
とも、可愛え過ぎて、
ついな、盛ってしもただけやんか」


「・・・ほんま？」


「みゃあみゃあは嘘やな。
あんあん、よがってた」


「あほしげ！
もー、知らんっ」


思いっきし、顔面に枕投げられた。

そんでも幸せ。


「ともの照れ屋さん」


ともが被ってる布団の中に潜り込んでく。


「あっ！
なんで入ってくるねん！」


「寒いやん。入れてえや」


「意地悪言う子は、出てってや」


「もう言わんからっ。
ぎゅってするだけ」


昨夜あんなに満たしてあげたのに、
腰を抱き寄せて、
柔らかな肌に触れたら、

とも、また、ビクンってなって。


反応が可愛ええて、
朝からにやけてまう。


「とも、えっちやなあ」


「あほあほあほ。
だいが触るから！」


「もー、朝からは無理やで？」


「何も頼んでへんっ！」


「ほんまに？」


首筋にちゅってしたら、
身体振るわせて、


「はあ、だい、やめて」


色っぽい、ため息漏らした。


「首にちゅうしただけやで？」


「背中さわさわしてるもん。
お尻も」


「あっ、知らんうちに、この手が」


「何言うてんの！
だいのあほ。
朝はあかん」


「夜ならええの？」


「・・・」


「ほんなら予約しよかな。
今夜は、ともんち、行こっと」


「勝手に決めんなし」

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