持病が急に発症して中原中也を殺し損ねた件

発症二十四話 ページ25

中原
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「クレープ、食えたか？」








俺は朝にAがクレープを食べに行く、と言っていっていたのを思いだし、Aに聞いた。









「食べれませんでした…」









ｽﾞｶｰﾝと音がなりそうな位の落ち込み度だ…









可愛い









俺はAのその表情でさえ好きになっちまった…








「…落ち込み度半端ねぇな」









俺がAに「可愛いな、手前は」とかでも言うと思ったか？









言える訳ねぇだろ！！









もし仮に言ったとしよう。
は？何コイツ、キモ。見たいな目で見られるに決まってるじゃねぇか。Aにそんな思われるなんて死んでもごめんだぜ。





俺は数々の女にそんな甘い言葉を吐いてきた事があるが…
Aだけには何でか言えねぇ。
そんなオーラがする。





だから俺はAには普通に、少し仲がいい感じで、嫌われない程度に接する。








「何でか食えなかったんだ？並んでたのか？」







「ま、まぁそんな感じです、ネ」







ん？






「？？？何で手前何でそんな嘘言ってる見たいなんだ？」






嘘を言ってるのか？









「疲れてるだけですよ。」









「そうか？」







「そうですね、あ、私そろそろ行きますね。では。」








Aが俺を通りすぎた。








Aから匂いがした。









何処かで嗅いだことがある匂いだな…。それに少し薬品の匂いと…









「血…？」









それにアイツの服、今朝と違う。









勘違いすんなよ、俺はただ覚えていただけだ。

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