発症二十一話 ページ22
貴女
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「与謝野女医ー?入るよー」
子供らしい声がドアから聞こえてきた。子供らしいはらしいのだが、恐らく男性だと思われる。
「嗚呼、乱歩さんかい。入りな。」
『乱歩?』
ガチャ、と言う音と共に名探偵の服を着た青年が入って来た。
「与謝野女医ー、駄菓子が切れちゃってさ今国木田に買い出しにいってもらってるんだけど、待てなくてね。と言うわけで、喉飴ちょーだい!」
「喉飴ね、…はい、」
青年は喉飴を貰うと、すぐ口に入れた。そんなに待ちきれないか、私はそう思った。
「ん?君誰?」
ドキッと心臓の音が変わるのが分かった。
青年は胸元から眼鏡を取り出し、かけた。翠色の目が私に向けられる。
「あー、そう言うことね。
与謝野女医、面白いの連れてきたね。」
『お、面白い?』
青年は眼鏡を外し、私を面白いの呼ばわりする。何を言っているんだ、コイツ…
「ああ!今失礼な事考えただろ!」
『し、失礼な事?そんなことは…』
「この名探偵に分からない事はない!絶対考えてた!」
『貴方何言って……』
「嗚呼、乱歩さんの言ってる事は本当だよ。」
『え、?』
「ふふん、」
与謝野さんまで言うとは本当なのか?もしそうだとしたら…面白いの?…まさか!?
「そのまさか、君の事はほとんどと言っていい程分かったよ。
君、面白いねぇ。」
『!?』
一瞬、また翠色の目が開かれた。
ま、まさか、本当とは…
ほとんど分かっただと!?一体どんな脳味噌しているんだ?
「失礼なのか褒めてるんだか…まぁ、僕は江戸川乱歩、世界一の名探偵だ!」ドヤァ
『は、はぁ』
「…この僕が名乗ったんだから、君も名前位言ったら?…分かってるけど」
ワカッテルンナライイジャナイカ何て思い乍、私は口を開いた。
『…私の名前は、早乙女Aです。』
「早乙女A?どっかで聞いた事あるねぇ…」
「…言ってもいい?」
『止めて下さい。』
「?何を言うンだい?」
『いえ、何でもありません。』ニコッ
「あ、嗚呼そうかい…」
「…君、笑ってた方がいいよ」ボソッ
『何か言いましたか?』
「何でもないよ、鈍感君。」
『どういう意味ですか、それ。』
「考え給え。」
『ええ…、』
「ふふっ面白い」
『…』
…何言ってるかあんまり分からないが、貴方も面白いじゃないか、江戸川乱歩。
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natumityun - 呉羽さん» そっ、そんな事言われたら心臓が大爆発してしまいますよ!!嬉しいです!ありがとうございます! (2019年8月25日 2時) (レス) id: 2b27f4e448 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽 - え、ヤバ…神様ですか…うん神様だ!頑張ってください!! (2019年8月20日 23時) (レス) id: fe45e00a90 (このIDを非表示/違反報告)
natumityun - 桜咲月菜さん» 有り難う御座います!嬉しい過ぎて大爆発しちゃいますよ! (2019年8月9日 16時) (レス) id: 2b27f4e448 (このIDを非表示/違反報告)
桜咲月菜 - 神、好き (2019年7月19日 19時) (レス) id: 1276fff981 (このIDを非表示/違反報告)
natumityun - 麦ちゃん さん» お褒めのお言葉と、励ましのお言葉有り難う御座います!面白いと言ってらっしゃるお方がいて大変嬉しいです!有り難う御座いました! (2019年4月19日 21時) (レス) id: 2b27f4e448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:natumityun | 作成日時:2019年3月2日 23時