友人帳4話 ページ5
ヒノエに今日あった青年について話していると、
ふと、ヒノエが夏目レイコと呟いたのが聞こえた。
『レイコ…?』
ヒノエ「あぁ…あんたと同じで霊力がとても高くてね、とても美しい人間だったよ…。」
『その人も視えてたんだね。』
ヒノエ「レイコはいつもひとりだった。そういや、Aは「友人帳」って知ってるかい?」
『知らん』
何だそれは有名なのか。
ヒノエが言うに、どうやらその「友人帳」にはレイコさんと勝負して負けた妖怪の名前が書かれていて、その「友人帳」の持ち主はそこに名を書いた妖怪たちを使役できるという。
『なにそれ悪趣味…。てか、負けたら自分食ってもいいって何。ハイリスクハイリターンすぎるだろ。』
ヒノエ「はいりすく…?」
『ハイリスクハイリターン、危険を冒した分だけ見返りは大きいということよ。』
にしても私なら絶対やらない。もうちょっと違うのを賭けるね。七辻屋の饅頭とかさ。
ちなみに、七辻屋の饅頭はめっちゃ美味しいよ。←
ヒノエ「A、もう遅い。今日はお帰り。」
そっか…もう夕方か。
時間が経つのは早いものだ。
『分かった。じゃあねヒノエ。』
ヒノエ「たまには学校にも顔をだしなよ。」
『そうだね、…明日はちゃんと行くよ。』
そうヒノエに別れを告げて家に帰る。
私の家はお金持ちの父親のせいでとにかくでかい。
しかしながら家がでかいと、
やれ家に招待してくれだの、お泊まり会がしたいだの、ここはお前らの家じゃねーっつの。
とまぁ、そういうことになるのが嫌なので、私の中にある妖力を少し使って家を小さく見せている。
まぁこれも、所詮視える人間には通用しないのだが。つまり、今日会ったあの青年には私の家がでかく見えるわけだ。
めんどくさいが、視える人間などそうそういないのでそんなに問題はないと思う。
ニャンコ先生「にゃんにゃん!……ん〜?おまえは…。」
『あ、あの太った猫だ。』
ニャンコ先生「失敬な!!これは仮の姿だ!本当の私はもっと高貴でだな!!」
『はいはい』
ニャンコ先生「にゃ!?小娘の分際で話を聞け〜〜!!」
うっさいなこの猫…のようなブタのような……何だあいつ。←
後ろでギャアギャア叫んでいる猫をガン無視して家に入ろうとする。
ガチャ
ニャンコ先生「ん〜?家を隠しておるのか。まぁいい私も一緒にっ!にぎゃ!?」バンッ←
入ってくる前に閉めてやった。参ったかアホニャンコめ。
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神楽 林檎 - とっっっても面白いです!!投稿頑張って下さい!(ここで宣伝します)私『どっちが強いかしら?【鬼滅の刃】【東京喰種】』とゆうのを書いてます!是非読んで下さい!ちなみに失敗作があるんですが、同じ題名なので・・・1話だけのが失敗作です。 (2020年5月13日 14時) (レス) id: a7e0927490 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 蓮さん» ありがとうございます(*^^*) (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - とても面白かったです。勉強頑張ってください。投稿楽しみにしています。 (2020年5月12日 8時) (レス) id: 4672972585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2020年3月26日 3時