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友人帳33話 ページ35

名取「五分五分だったんだ。救えないなら、一思いに、」


『「………」』


今回は私がある程度庇ったおかげで、ふたりとも祓われずにすんだが、いくらなんでも無謀すぎた。


名取「君を見ていると、昔の自分を見ているようで。なにか伝えたかった、いや、話がしたかったんだ。」


夏目「はい…ぼくもです。」


視える人間というものはそう居ない。


祓い屋の家系か、元々そういう家系だったか、先天的なものか。


実際私も正直なところ人間かどうかと言われれば怪しい。怪しいというか、半妖なのだからどちらとも言えない。


視える人間は寂しい。誰からもわかって貰えない立場にいる。その中を生き抜いてきている。


夏目も同じ気持ちだろう。


名取「しかし君は……。」


『…気になりますか?わたしの正体が。』


名取「いや、ただ、気をつけた方がいい。」


『……祓い屋か。』


名取「ぼくはこの考えは推してないんだけど、人間でありながら妖力を強く持つものは祓い屋に誘われるか、






……そうならないのであれば祓われるかどちらかだ。」


夏目「祓われる!?でもAはれっきとした人だ…!?」


『夏目、私は今何に見える?』


スっと立ったまま夏目の方を振り返る。


夏目「妖……。」


名取「そうだ、元が人であろうと、妖であるときに祓われれば消えてしまう。」


ふぅん、そういうことか。


祓われるか、仲間になるか。


どうせ仲間になったってそういう場合はいい事ない。何をされるのか知らんが絶対に。


『やっぱり祓い屋は信じられないな。』


名取「ぼくは信じてくれていいよ!」


『胡散臭いわ』←


名取の提案をバシッと切り捨てる。


名取「そんなぁ…。」


『夏目、私は先に帰るぞ、疲れた。』


ボロボロだし…


すごくボロボロだし…(2回目)


夏目「一緒に帰るよ、隣だし。そんな身体で歩けっこないだろ。」


『あぁありがとう…どわぁ!?』


夏目の肩を借りようとしたら、抱き上げられた。


いわゆる横抱きってやつだ。


『まさか…夏目に担がれるとは…(言い方)』


夏目「おい、おれだってそれぐらいできるぞ。」


その言葉を最後に、ゆらゆらと揺れるのが心地よくて私は夏目の首に腕を回したまま、眠ってしまった。


名取「その子…Aちゃんと言ったかな、いつか妖に染まるよ、そのままだと。」

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神楽 林檎 - とっっっても面白いです!!投稿頑張って下さい!(ここで宣伝します)私『どっちが強いかしら?【鬼滅の刃】【東京喰種】』とゆうのを書いてます!是非読んで下さい!ちなみに失敗作があるんですが、同じ題名なので・・・1話だけのが失敗作です。 (2020年5月13日 14時) (レス) id: a7e0927490 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 蓮さん» ありがとうございます(*^^*) (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白かったです。勉強頑張ってください。投稿楽しみにしています。 (2020年5月12日 8時) (レス) id: 4672972585 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2020年3月26日 3時

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