友人帳33話 ページ34
名取と会った帰り道、
夏目は首を縄で繋がれたあの妖と出会う。
家と蔵を守るためにその家の門に繋がれ、蔵を開けられてしまえば首が落ちることを待つしかないその妖は、昔小さい頃名取が包帯を巻いてあげた妖だった。
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翌日
その妖が名取に礼を言いたくも払われるのを望んでいることを知った夏目は、名取にそのことを知らせようとする。
夏目「……名取さん。」
名取「もう来ないかと思ったよ。その和紙をちぎって地面に書いてある陣を消してくれ。」
『その妖のことは知っているの？』
名取「あぁ、首に縄をかけられた妖らしい。払ってやるべきだろう。」
そう言って名取は和紙を破り、陣の上に撒いた。
すると突然夏目が走り出した。夏目は優しい。あの妖を助けるつもりだ。
『夏目……』
しかし外に向かって走り出した夏目を捕えたのは、名取が使役する妖。
木に縛り付けられたまま夏目は名取の名を呼ぶ。
(ｺﾂｺﾂ
『…！くる。』
妖が近づいてくる気配がした。
そして数秒後、その妖は姿を現した。
首を縄で繋がれ、お面をつけた妖。その妖は戸惑いもなく陣の中に入り、祓われるべくその時を待った。
陣は光りだし、雷が次々と放たれる。
夏目「ｯｯｯｯ」
夏目は自力で拘束を破り、陣の中へ飛び込んだ。
『!?!?夏目!?』
名取「早く出なさい！！！私にはその雷は止められない…！！！」
『ﾁｯ…』
雷は夏目には耐えられない、なんたって生身の人間だ。
そう判断した私はは陣の中に飛び込んだ。
『うっ…ぐ…』
しかし私もも半分妖、いくら上級でも少し堪える。
薄れゆく視界の中、みえたのはあの妖の首の縄が取れ、おめんが割れた妖の姿だった。
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「私はお前に逢えてこんなに、嬉しかったのだから…。」
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数時間後
『夏目…夏目…』
夏目「……ん」
ようやく夏目が起きた。
夏目「A…その身体……！」
割と結構ガチめの祓いだったらしく、わたしの身体はボロボロだ。
妖の姿をしているから意識を保っているが、正直夏目を庇ったので限界が近い。
名取「気づかなかったよ、あの妖だったなんて。君もね。」
そう言って名取は私の方を見る。
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神楽 林檎 - とっっっても面白いです!!投稿頑張って下さい!(ここで宣伝します)私『どっちが強いかしら？【鬼滅の刃】【東京喰種】』とゆうのを書いてます！是非読んで下さい！ちなみに失敗作があるんですが、同じ題名なので･･･1話だけのが失敗作です。 (2020年5月13日 14時) (
レス) id: a7e0927490 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 蓮さん» ありがとうございます(*^^*) (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - とても面白かったです。勉強頑張ってください。投稿楽しみにしています。 (2020年5月12日 8時) (レス) id: 4672972585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2020年3月26日 3時
