友人帳25話 水底の燕 ページ26
『はぁ…(暑っつい)』
ここのところ猛暑が続いている。控えめに言っても死にそう。
そんな中、、夏目が倒れたと聞いて家に向かう。
どうせ熱中症だろう。
夏目は今日の昼釣りをしに、西村くん、北本くんとダムへ向かったらしい。
あんな暑い中行くなんてアホだと思う。
しかし着いてみたら、ダムは干上がっていて、20年前にダムの水底へ沈んだ村が見えるほどだった。
その村の名前はふたば村。
その村を夏目が見ていると、ふと村のひとつの家の窓に人のようなものが現れたという。
まぁそんなところに人がいるはずはないので大方妖辺りだろう。
妖「ごめんくださーい」
何が厄介か、水底に眠っていた妖達がこぞって夏目に名を返してもらいに来たのだ。
夏目は熱中症なのに。
しかも夏目にもなにかついている。
引きつけ体質なのだろうか。
先生「目を回したって?夏目。軟弱者なやつめ。」
『にゃんこも大変だねえ。』
塔子「たかしくーん?ご飯食べれそう?」
夏目「はーい。」
塔子「Aちゃんも食べていってね。」
『ありがとうございます。』
夏目「ということなんで、また夜中に出直してきてくれないかな。」
妖「わかりました。」
妖は一旦帰っていった。
しかし、夏目についている妖はひとりではダムから離れられないらしく、ずっとくっついている。
_夜中____
フゥー_
夏目「はぁ…これで最後か…。」
先生「バカ正直に返しおって友人帳がどんどん薄くなるではないか!」
『にゃんこに渡す方が危ないでしょ。』
妖「お礼に私の魔鏡で夏目様についているものお見せしましょう。」
そう言って妖は夏目に鏡を見せる。
その鏡の中には夏目の後ろに妖が写っていた。
先生「やはり何かついていたか。」
『あーらら。』
先生「私のものに手を出すとは。払ってやろう。ていっ」ベシッ←
_______________
話を聞く限り、
どうやらこの妖は遠くからひと目だけでも会いたい人がいるらしく、手伝いをして欲しいという。
会いたい人の名前は谷尾崎さんという、嘗てふたば村に住んでいた方で、燕から妖になった時助けてもらったのだそう。
嬉嬉として話す燕の妖をふと気の毒に感じた。
妖は、基本的に人間には見えない。
夏目は霊力が非常に高く、私は半妖だから見えるが、普通の人間には見えない。話しかけても聞こえない。
会った後に感じるのは虚しさだけ。
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神楽 林檎 - とっっっても面白いです!!投稿頑張って下さい!(ここで宣伝します)私『どっちが強いかしら?【鬼滅の刃】【東京喰種】』とゆうのを書いてます!是非読んで下さい!ちなみに失敗作があるんですが、同じ題名なので・・・1話だけのが失敗作です。 (2020年5月13日 14時) (レス) id: a7e0927490 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 蓮さん» ありがとうございます(*^^*) (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - とても面白かったです。勉強頑張ってください。投稿楽しみにしています。 (2020年5月12日 8時) (レス) id: 4672972585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2020年3月26日 3時