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友人帳21話 ページ22

夏目はさっきから自分の腕の中でスヤスヤと寝てしまったAを心配そうに見ていた。


夏目は一日に二人以上名を返すと、とんでもなく疲れる。


そんな経験をしているから、ということもあるのだろう。


大丈夫だろうか…、そう思っていると、自分の肩から声が聞こえてきた。


犬神「大丈夫だ。これぐらいで死にはせん。まぁ、せいぜい疲れて眠るだけだ。」


夏目「あぁ…。」


犬神がそう言ってもなお、心配し続ける夏目を横目に見ながら、犬神は( ´-ω- )フッと笑った。


犬神「(やっとAにも…)」


Aが小さい頃から一緒にいた犬神はAの周りがAを裏切り、捨てていく姿を何度も見てきた。


そんなことを繰り返されていくうちにAは人間が大嫌いになった。


元から妖力が強いせいで、親戚などという者に追いかけられていたのも理由の一つだが。


ここに引っ越してきてからも、すぐに裏切る人間より、素直で良い奴が多い妖と仲良くするようになった。


ここには大きな山があるため、妖が今までの土地よりも多く居る。それもあり、Aは人間と比較的関わらないようにしてきた。


だが、Aは妖力が強いとはいえ人間と付き合っていかなくては生きられない。


そんな面でも犬神はAのことをとても心配していた。


だから犬神は、視えるとはいえ夏目という人間と会えたことはAにとって一番嬉しかったのではないかと思っている。


犬神自身もとても安心しているのが分かる。


そんなことに浸っていた時、犬神は気づいた。


犬神「あ、このままでは家に入れないぞ…。」


夏目「え…!?」


そうなのだ。


Aの家にはAが結界を解かないと中に入ることが出来ない。


妖と接点が多かったAはその分、狙われることも多かった。


そのことを懸念したAは家の前に結界を張ったのだ。


ちなみに、友人である妖はそのことをちゃんと知っているため、不用心に入ろうとしたりはしない。


つまり、その事を知らない、友人でない者は結界に引っかかるわけだ。


そんなことを、家に着いたタイミングで言う犬神も犬神だが。


ニャンコ先生「仕方ない。夏目、お前の家に置いてやったらどうだ?大体、ただでさえ狙われておるのだ。一人ぐらい増えたってどうってことないだろう。」


夏目「それは別に構わないが…、そうだな…。」

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神楽 林檎 - とっっっても面白いです!!投稿頑張って下さい!(ここで宣伝します)私『どっちが強いかしら?【鬼滅の刃】【東京喰種】』とゆうのを書いてます!是非読んで下さい!ちなみに失敗作があるんですが、同じ題名なので・・・1話だけのが失敗作です。 (2020年5月13日 14時) (レス) id: a7e0927490 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 蓮さん» ありがとうございます(*^^*) (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白かったです。勉強頑張ってください。投稿楽しみにしています。 (2020年5月12日 8時) (レス) id: 4672972585 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2020年3月26日 3時

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