妖が見える友人【夏目友人帳】

友人帳11話 ページ12

てか、お腹空いた。


まぁそれもそうだろう。、


昨日の夜から爆睡して、今日の朝食、昼食を吹っ飛ばしてんだから。


『ねぇ、犬神様お腹空いた〜。』


犬神「そんなことを言われても、俺は人間の料理なんぞ知らんし…。」


えー、とかブツブツ文句を言っていると、


夏目「…良かったら、うちに食べに来るか？」


『マジ？是非。』


ちゃちゃっと身だしなみを整えて、もちろん服も自室で着替えてきて、


『レッツゴー』


犬神様は隣で狼に戻ってます。


便利だなそれ。私もやりたい。


猫になってにゃんこをいじめてやろう、ふふふふ。←


ニャンコ先生「…なんか寒気が……。」ｿﾞﾜｯ


夏目宅に向かう間、タイミング夏目の生い立ち？みたいなものを聞いた。


早くに両親を亡くしたため、夏目はひとり親戚をタライ回しにされていたという。


もちろん、その親戚の人や、引越し先の学校では視えない人がほとんどなので、虐められたり、虐げられたりしたそうだ。


そんな時に、引き取ってくれたのが遠い親戚の塔子さんと滋さんだったんだと。


『 ふぅん、夏目の顔を見るに、いい人達なんだね、塔子さんと滋さん。』


夏目「あぁ…！」


『いいなぁ〜。』


私もそんな親がいたらなぁ。


私の家は実際大富豪と言うに足らないが、その家族は幸せそうに見えてそうでは無い。


だって、私だけ視えるんだもん。


西園寺家にそういう人はいなかったって聞くし、なんで私だけ持ってるんだろうって何回思ったか。


ｶﾞﾁｬ


夏目「ただいま！」


夏目がそう言うと、向こうの方から、おかえりなさいって聞こえてきた。


きっと塔子さんだろう。


夏目「ちょっと此処で待っててくれ。」


『うん。』


にゃんこは犬神をじーっと眺めている。


なにしてるんだろうか。猫と犬だよ？？なんか合わなさそうなイメージなんだけど、仲良いのかな？



塔子「Aさんいらっしゃい！さぁ上がって！」


『ありがとうございます。』


塔子「貴史くんが女の子を連れてくるなんて！そういうことなのかしら？」


『え、違いますよ笑
友人です。』


塔子「あらそうなの…ま、期待してるわ！」ﾆｺｯ


『なにをですか…。』


なんか色々と勘違いされてないか？？


わたしは夏目の恋人では無いぞ。視える友人だというだけで。


『…視える友人っていいな。』←

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