妖が見える友人【夏目友人帳】

友人帳10話 心優しき友人 ページ11

ﾋﾟﾝﾎｰﾝ


ﾋﾟﾝﾎｰﾝﾋﾟﾝﾎｰﾝﾋﾟﾝﾎｰﾝ!!!←


『あぁもう！うるっさいなぁ!!!』(ꐦ ˙-˙ )


チャイムを鳴らす音で目覚めたわたしは、今日の朝を迎えた。


『誰だよ…犬神様ちょっと出てきてー…。』


犬神「めんどくさ…。」


『行け』←


犬神「へいへい、はいはいどちら様ーっと、


あ。」


夏目「は…」


ニャンコ先生「に”ゃ！？」


『お…？』


今の声はもしかしなくても夏目だな。


んで、ついでににゃんこも居るな。


チャイムの最初1回は夏目だろう。


２回目からの怒涛のﾋﾟﾝﾎｰﾝは絶対このにゃんこだ。


『夏目かー？入ってー。クソにゃんこは入らなくてもいいぞ。』←


ニャンコ先生「に”ゃ！？」


夏目「応える前に入れとか言うもんじゃないぞ…。」


『んー…o｡.( ´O`)〜〜』


おはよー、と言ったら、夏目にもう夕方だそ、と言われた。


え、夕方？


そう思ってふと窓の外を見ると、空は既にオレンジ色に染まっていた。


『あれ私、何時間寝てた？』


犬神「だいたい14時間ぐらいか。」


夏目「えぇ！？」


ニャンコ先生「なんと体調管理の下手なやつだ。」


『うっさいわ。』


(´・ω・)=3 ﾌｩ〜


今から学校行くわけにも行かないし、そもそもご飯食べてないし。


『森に遊びに行こうかな…。』


夏目「！？ダメだ!!!」


『え、あ、おう;？』←


ニャンコ先生「おい小娘、お前自分の妖力がバカでかいことを知ってて言っておるのか。」


『あー、知ってるよ。でも犬神様もいるし、友達(←妖)もいっぱいいるから大丈夫だと思うけどね。』


ニャンコ先生「お前はレイコにどこか似ているな。」


そういえば、レイコってヒノエも言ってたな。


『誰なの？そのレイコさんって言う人。』


夏目「おれの祖母だ。」


ﾎﾞﾌﾝｯ


ニャンコ先生「こんな姿だ。」


にゃんこがそのレイコさんとやらに化けてくれたのを見ると、


『めっちゃ似てる…。』


夏目レイコは友人帳を作った本人であり、夏目はその友人帳に刻まれた名を返しているんだと。


未だに、夏目はレイコさんと間違えられるらしい。


でもこれは、妖が夏目とレイコさんを間違えるのも分かる気がする。だってめっちゃ似てるもん。


多分夏目が髪を伸ばしたらそっくりだと思うぞ、


レイコさんに。←

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