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連れて来られたのは入場門。更に言うなら骸くんの前。
なんで？まさかこの南国果実私がなんらかの褒賞がないと走らないなんて言ったのではあるまいな？
「実は六道くんとペアで走る予定の子が足捻っちゃって…。急に息ピッタリの子を探す時間もなくて、最悪私が出ようかと思ってたんだけど彼から指名があってね。」
「Aさんなら僕と相性もいいですし、身体能力的にも問題はないかと。」
「お願い如月さん！赤組のために！」
『…なんだ、暴れる不届き者か骸くんを咬み殺すのかと思ってた。』
「仮にそうだったら先生呼ぶよ！？」
『事情が事情だし…まぁ今回は仕方がないか。いいよ、引き受けよう。』
「…っ！！ありがとう如月さん！！」
体育委員―――もとい、一ノ瀬さんは嬉しそうに私の手を握り、自分のペアのところへ戻っていった。
そう、彼女も二人三脚出場者なんだ。2レースはキツいでしょう流石に。
思えばファンクラブとかいう面倒なものもある事だし、必然的に私以外の選択肢はなかったわけだ。
密かにため息を吐きちらりと骸くんを見上げると、ずっと見ていたのかたまたまなのかは知らないがニコニコ笑顔で見下ろす彼と目が合った。
目が合うと更に嬉しそうにし、私の指に指を絡めながらクフフと笑うので即行で振り払った。
呼吸を合わせるための正当手段ですって？嘘つきダウトギルティ。そもそも私が突っ走っても完璧に合わせてくるくせに何を今更。
走る順番を待っている最中に足を結ばなくてはいけないのだが、適当に歩けとか片膝をつけとか前方に倒れろ等の謎の指示に従っている。
しばらく私を観察したら、では左足を繋ぎますねと私の左足と彼の右足を布で結んだ。
「Aさんは右が利き足のようでしたので、そちらが自由な方が楽かと。」
『へぇ…利き足とか気にした事なかった。』
「1歩目は外側の足から、移動する時は僕の腰に腕を回して密着するようにしてください。」
『なるほど…こうね？』
「Aさんが…自ら僕に触っ…！体育祭最高っ…！！」
『このまま背骨をへし折ってやろうか？』
「クフフフ…そんな筋力はないくせに。僕が喜ぶだけですがそれでもよければ！」
その通りすぎてムカつく。
ムカつくので背中を抓ってやった。顔を紅潮させているので逆効果のようだった。
いつか絶対にその顔を歪めてやると心に誓った。
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ほたる(プロフ) - 誠咲（みざ）さん» ありがとうございます！頑張ってちみちみ書いていきます+ﾟヽ(o｀･∀･´)ﾉ.+ﾟ (2019年5月22日 4時) (
レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
誠咲（みざ）(プロフ) - 待ってましたと諸手を挙げて喜んでいます (2019年5月21日 18時) (レス) id: dfddf227b0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 連さん» わかりますとも…！私も照れさせたい…！ (2019年5月1日 20時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
連 - テレ夢主も書いてください (2019年5月1日 18時) (レス) id: a3561912ae (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - softtennisevolさん» ありがとうございます！一応骸落ち夢小説なのに付き合ってないですからね。こいつァ報われないなと思い続編を決意しました。頑張っていきます！ (2019年5月1日 2時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2019年5月1日 0時
