31. ページ33
さて次の競技だが、私も出場する障害物借りモノ競走だ。
お題が物だったり者だったりするらしいのだが、人の方が見つけやすいのでそちらが当たってくれる事を願う。
簡単なのがいいなぁ…物だとしても外見的特徴でわかる物がいい。
順番を待っているとついに私の番となり、ピストルの音と共に一斉に走り出す。一般人向けの障害物なんてないに等しいので軽くこなしていく。
探す時間を考えるとさっさとお題を入手した方がいいだろうと他の走者を抜き去り1番に紙を取る。
“顔に傷のある人”
私が取ったお題だ。
ヤクザでも連れてこいと？もしくは作りたてほやほやの傷のある人でも連れてこいと？
観客や生徒の中から探せばいるかもしれないが、今すぐはっきりとわかるのは犬くんかボスだ。
出来れば前者がいいので俯きながら鷹の目で犬くんを探し、口と耳を抑えながら彼の側に飛ばして交渉を図る。
余談だが骸くんのリクエストで今髪を結っているので耳は晒されている状態なのだ。
ある程度予想はしていたが敵チームには協力しないとNGをくらった。
くそ…じゃあ心底行きたくないけど外国人集団のところに行こう…。流石にボス相手に失礼だしね…。
パラソルの下で優雅にワインを煽るボスの元へ行き事情を説明すれば、レヴィさんにNGをくらった。
っというか何増えてるんだ咬み殺すぞ。
「ジャポーネの蒸し暑い気候の中ボスを歩かせるなど言語道断！！」
『これでも梅雨前だからまだマシなんだよ。ねぇボスこれ以上タイムロスしたくないからどうにか…！』
「始まってから1歩もここから動かないほどだからね。難しいんじゃないかい？」
「顔に傷のある者だったらスクアーロを殴って出血させればよいのではないか？」
「ゔぉおおいﾞ！！なんつー事言いやがる！！」
『(一瞬考えたとか言えない。)あ、そうだ。ボスがダメならスクアーロさんかレヴィさんどちらかに幻術をかけて傷作るから。ね？お願い！』
名案だ。これなら実害もないし文句もあるまい。
それなら構わないとスクアーロさんが名乗り出てくれたのだが、ボスがワイングラスを投げつけ普通に生傷が出来た。
困惑しているとボスが椅子から立ち上がり、さっさと行くぞと腕を引っ張る。どうやら協力してくれるらしい。
ゴールにボスを連れていきお題クリアとなったのだが、どう見てもカタギじゃない顔のボスに怯えていた。
後日知ったがそんな人物を連れてくる私にも怯えていたらしい事が判明して少し泣いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 112人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほたる(プロフ) - 誠咲（みざ）さん» ありがとうございます！頑張ってちみちみ書いていきます+ﾟヽ(o｀･∀･´)ﾉ.+ﾟ (2019年5月22日 4時) (
レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
誠咲（みざ）(プロフ) - 待ってましたと諸手を挙げて喜んでいます (2019年5月21日 18時) (レス) id: dfddf227b0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - 連さん» わかりますとも…！私も照れさせたい…！ (2019年5月1日 20時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
連 - テレ夢主も書いてください (2019年5月1日 18時) (レス) id: a3561912ae (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - softtennisevolさん» ありがとうございます！一応骸落ち夢小説なのに付き合ってないですからね。こいつァ報われないなと思い続編を決意しました。頑張っていきます！ (2019年5月1日 2時) (レス) id: 80dd706383 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほたる | 作成日時：2019年5月1日 0時
