一 平凡 ページ3
「今日さ、駅前に新しいパン屋見つけたんだけど今から行かない?」
「いいよ。…あ、ねえ、あの子。いつも一人でいるよね。」
「そうだね。誘ってみる?」
「えー、やめとこうよ。なんか眼帯してて怖いし、雰囲気暗いじゃん。」
「確かにね。中学の時の友達とかいないのかな。」
いつも通りの退屈な日々。
同じ通学路を通って、同じ席に座って、毎日同じような授業を受けて、また同じ道を辿って。
何の面白みもない、たった一人の平凡な生活。
でも、私はこうでないといけないから。
こうであると 「誓った」 から。
いつもの道を抜けて、細い路地を通ろうとすると、いつもは居ないはずの先客が居た。
その小さな化け物は、無垢な丸い瞳をじっとこちらに向け、その場に留まっていた。
「…小龍がどうしてこんなところに。」
ダメだ。手を出しては。絶対に。
しかし、この路地を抜けるしかあの古びたアパートにたどり着く方法がない。
「だから龍は嫌いなのに。」
「どうして嫌いなんですか?」
突然登場した第三者に驚いて振り向くと、声の主は私の頭上を飛び越え
小龍の前に立ちはだかった。
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夏巻(プロフ) - ぬーん|´-`)vさん» コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けて、とても嬉しいです!!ぬーんさんの期待にこたえられるようにこれからも頑張らせていただきます! (2020年7月29日 8時) (レス) id: 224dfaba1e (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん|´-`)v(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いです…!!文学青二才だなんて、全然そんな事ないです!視点の移り変わりもちゃんと分かりますし、文章もしっかりしていて凄いと思いました。更新楽しみにしてますので、作者さんのペースで頑張ってください! (2020年7月28日 22時) (レス) id: 866fa73fd5 (このIDを非表示/違反報告)
夏巻(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます!続きも頑張ります! (2020年6月29日 5時) (レス) id: 224dfaba1e (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 凄く面白かったです!続きが楽しみです! (2020年6月28日 20時) (レス) id: 81088dc977 (このIDを非表示/違反報告)
夏巻(プロフ) - uikisさん» わああ!応援ありがとうございます!是非とも頑張らせて頂きますね! (2020年6月27日 12時) (レス) id: 224dfaba1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏巻 | 作成日時:2020年6月21日 16時