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「妾の仙境を通過するとは、大したものだ」ばさりと大きく美しい翼を広げて、仙人は私たちの目の前に静かに舞い降りた。「妾は留雲借風真君。君達、何しにここへ来た？」
「え…っと、この仙境の仕掛けは、仙人が作ったの？」
「当たり前だ。妾の“仕掛けの術”は、たとえ帰終や岩王帝君であろうとも称賛する」
「ええ？こんな大きな洞窟に、一人で住んでるのか？しかも、大量の仕掛け付きで…」
「まさか、“仕掛けの術”を研究するため、一人でこんなところに？」パイモンのその言葉をいや、とやんわり否定して、仙人は続ける。「妾は…ただ人や仙人と接するのが
少しだけ皮肉を混ぜて言う仙人に、なんと答えて良いかわからず、パイモンと旅人は黙ってしまった。しかし仙人がそれを気にする様子は微塵もなく、「まあよい！」とよく通る声を辺りに反射させる。
「君達、用事はそれで終わりか？わざわざ禁忌滅却の札をここに持ってきたと言うことは、まだあるのだろう？手短に頼む。妾の休息を邪魔してほしくないのだ」
休息を邪魔してほしくない、なんて…今から話すことの内容を知ったら、この仙人の反応はどのようなものに変わるのだろう。これまでの仙人の様子を思い返せば、推察くらいはできるけれど…それもとても想像できたものではない。
何度繰り返しても、言いにくい。この空気に耐えがたい。あ〜、とゆらゆらと定まらない視線を、旅人は少ししてからそこに固めた。
「実は、七星迎仙儀式で、岩神が───」
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もゆ(プロフ) - 2024になった今でも、ずっと楽しみにしています。 (1月6日 2時) (
レス) id: 72eec337ed (このIDを非表示/違反報告)
gtuysut5843…(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2022年8月30日 0時) (レス) @page45 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
なつおと(プロフ) - 夢さん» コメントありがとうございます。そういって頂けるととても励みになります！一定間隔空けての更新となりますが、素敵な内容をお届けできるよう頑張りますね。 (2022年4月5日 21時) (レス) id: 10e597e23d (このIDを非表示/違反報告)
夢 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです！続きがとても気になります！更新頑張ってください！ (2022年4月4日 18時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
なつおと(プロフ) - ルリさん» コメントありがとうございます。感嘆符の数だけ気持ちが伝わってきていて私も嬉しいです。これからも更新頑張らせて頂きますね！ (2022年2月20日 21時) (レス) id: d342b4dd7b (このIDを非表示/違反報告)
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