93. 墓地 ページ40
A「やっと終わった〜！1日って長いね」
万里「今日も寄ってくだろ？」
A「うん！」
放課後、万里と帰ろうとした時だった。
万里「…何か人だかり出来てねぇ？」
A「ホントだ。芸能人でもいるのかな？」
校門のところに女の子がかなり固まってた。
そこの中心には、見覚えのある人が立っていて…。
A「…祐也にぃ？！」
びっくりして叫ぶと、祐也にぃはこっちを振り向いて手を振ってきた。
祐也「A、おつかれ」
万里「…マジで、祐也さん…？」
祐也「久しぶりだな、万里」
A「な、何でここに？」
祐也「迎えに来た。じゃ、行くぞ」
A「え、どこに？」
祐也「ついてくりゃ分かる。万里も来るか？」
万里「ったりめーだ！二人きりにさせるか！」
祐也「よし、行くか。ほーら散れ散れ」
祐也にぃは群がってた女の子たちをものともせず車に乗り込んだ。
(祐也にぃ、モデル並みにカッコイイからなぁ…)
続いて私と万里が乗ると、祐也にぃは車を発進させた。
祐也にぃがミラーで私たちを見て、フッと笑う。
祐也「やっぱ並ぶとそっくりだな、お前ら」
万里「双子なんだから当たり前だろ。てか、祐也さん変わんねぇな」
祐也「そうか？いい男になっただろ」
万里「襟足んトコに寝癖つくの変わってねぇし」
祐也「いって！引っ張んなバカ」
万里は祐也にぃに会えたことが嬉しいのか、笑いながらちょっかいを出し続ける。
でも、祐也にぃもどこか嬉しそうで。
(何か、懐かしい…)
万里「そういや至さんは？まだ仕事？」
祐也「ああ。アイツまだ今日の分の仕事やってなかったからな」
A「祐也にぃは大丈夫だったの？」
祐也「当たり前だ。だからこうしてここにいるんだろ」
万里「てか、どこ行くんだよ？」
祐也「…ちょっと誤解を解きに、な」
――着いたのは、墓地だった。
私と万里は顔を見合わせ、言葉に詰まる。
…車から降りて、祐也にぃについていく。
……お墓に書かれていたのは、知らない人の名前だった。
川野 菫
(かわの…すみれ、さん…？)
祐也にぃはお墓の前にしゃがみ、花を添えた。
祐也「会わせたいヤツら連れてきた。…もう、話してもいいよな？」
祐也にぃは、お墓に向かって語りかける。
――返事は、返ってこないけど。
…お参りを済ませ、祐也にぃが私たちに向き合った。
祐也「…少し長くなるが、聞いてくれ」
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Mina(プロフ) - 姫林檎さん» ひめりんごさん！嬉しいお言葉ありがとうございます！( .. ) 亀更新ですみません…(泣) これからもがんばります(^^♪ (2017年10月28日 9時) (
レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
姫林檎 - Mina様初めましてひめりんごと申します。毎度毎度更新させれるのを楽しみにしていますヾ(●´∇｀●)これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 1時) (レス) id: 30815a9d4d (このIDを非表示/違反報告)
Mina(プロフ) - pineさん» すみません！外しておきますね。ご指摘ありがとうございます！ (2017年9月7日 17時) (レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
pine(プロフ) - オリフラ外してくださいね (2017年9月7日 6時) (レス) id: 3bc5a1844b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mina | 作成日時：2017年9月7日 1時
