57. 急遽 ページ13
A「至さん、おかえりなさい！」
至「…えっ、と…ただいま？」
…びっくりした。
仕事で疲れて寮に帰ると、病院に運ばれたはずのAが元気に飛び出してきたんだから。
(…まぁ、無事ならいっか)
A「突然ですけど、至さんにお願いがあります」
至「ん？」
A「明日、仕事休みですか？」
至「まあね。土曜だし」
だからオールでイベ走ろうと思ってたんだけど。
A「至さんの時間、私にください」
―――ん？
至「…ごめん、聞き間違いしたかも」
A「今日と明日、至さんの時間を私にください。…至さんのこと、思い出したいんです」
(聞き間違いじゃなかった…)
…そういうことか。
万里から、Aの記憶を取り戻す方法のことは聞いてた。
―――でも。
至「オレは構わないけど…Aはそれでいいの？」
A「え？」
首を傾げるA。
至「…本気で好きな人と一緒にいて、何もしないって言い切れるくらい大人じゃないよ？オレ」
A「……至さん…」
…さすがに引くかな。
いや、でもホントのことだし。
A「本気でイヤなときは、万里仕込みの護身術でぶっ飛ばすんで大丈夫です！」
至「…護身術？」
A「退院してからずっと万里に教えられてたんです。人の急所の攻撃の仕方とか、ダメージ強い殴り方とか」
グッ！と清々しい顔で握り拳をつくり、自信満々に語るA。
…ウソだろ、オレ割と本気で言ったのに。
てか、何してんの摂津兄妹。
至「…まぁ、それなら、いい…かな」
A「万里からもOKはもらってるので。お世話になります！」
至「……もしかして、オレの部屋に泊まる気？」
A「はい！」
何この超展開。
神様そんなにオレのメンタルいじめたいの？
いや、正直ラッキーだとは思うけど…オレ死ぬんじゃないの？そろそろ。
至「…とりあえず、風呂と部屋の片付け済ませてくるから、リビングで待機よろ」
A「了解です！」
ビシッと敬礼するAを横目に頭を抱える。
…マジかー。
突然のお泊りイベは死ぬ、オレが。
攻略どころじゃない。HP死なないように徹底しよ。
――Aの記憶、戻るのかな？
(……もし戻ったら、どうなるんだろ)
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Mina(プロフ) - 姫林檎さん» ひめりんごさん！嬉しいお言葉ありがとうございます！( .. ) 亀更新ですみません…(泣) これからもがんばります(^^♪ (2017年10月28日 9時) (
レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
姫林檎 - Mina様初めましてひめりんごと申します。毎度毎度更新させれるのを楽しみにしていますヾ(●´∇｀●)これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 1時) (レス) id: 30815a9d4d (このIDを非表示/違反報告)
Mina(プロフ) - pineさん» すみません！外しておきますね。ご指摘ありがとうございます！ (2017年9月7日 17時) (レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
pine(プロフ) - オリフラ外してくださいね (2017年9月7日 6時) (レス) id: 3bc5a1844b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mina | 作成日時：2017年9月7日 1時
