55. どうしても ページ11
A「…万里、もう顔上げて？私は平気だから」
万里「……ムリ。今度こそ無理」
一通り検査を終えて病室でゆっくりしている時。
いきなり病室に万里が飛び込んできて、思いっきり頭を下げられている。
A「ていうか…何でいるの？まだ1時なんだけど、学校は？」
万里「早退」
A「……バカなの？」
万里「お前が心配だったんだよ！察しろ！」
若干涙目の万里がやっと顔を上げた。
ホント、心配性とゆうか何というか…過保護な性格だよね。
A「結局何ともなかったし、そんな血相変えて走ってこなくてもよかったのに」
万里「Aに何かあったらって思ったら気が気じゃなかったんだよ。ホントは学校自体サボるつもりだったのに…」
A「左京さんに殺されるよ？」
万里「それだよ…サボろうとしたら手錠持った左京さんに睨まれた」
A「左京さん過激だもんね」
――よかった。
あの時、ただ苦しくて辛くて…何も考えられなかったけど。
思い出せたことは、ちゃんと覚えてる。
万里「…あと、思い出せてないのは3人だけか」
A「…そう、だね」
…万里には、あの人のことは黙っておこう。
万里「A…思い出したいか？」
A「え？」
万里が突然そう言った。
A「思い出したいけど…何で？」
万里「…お前が、辛くなるんじゃないかって」
A「あ、体調のこと？」
万里「そうじゃねーよ。…お前、ぜってー悩むと思うから」
…万里、何が言いたいんだろう。
悩むって……至さんと兵頭くんのこと、かな。
A「…心配してくれてありがと。でも、大丈夫だよ」
万里「え？」
A「確かに、思い出さないほうがよかったって思うかもしれない。でも、本当はそこにあるはずの過去なんだから、思い出したいの」
万里「…A……」
A「私、頑張るから。だから、応援してて？」
…万里が、心配そうに私を見つめる。
そんな万里の頭をポンポンと軽く叩いた。
A「答えが出たら、万里にちゃんと話すから。待っててね」
万里「…お前、強くなったな」
A「もう守られてばっかりは嫌だからね」
くしゃくしゃと髪を撫でてると、万里がため息をついた。
万里「…昔は可愛かったのになー」
A「何それ。もう今は可愛くないってこと？」
万里「いーや。…強くなって、綺麗になったなって思っただけ」
ニッと嬉しそうに笑った。
――ありがとう、万里。
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Mina(プロフ) - 姫林檎さん» ひめりんごさん！嬉しいお言葉ありがとうございます！( .. ) 亀更新ですみません…(泣) これからもがんばります(^^♪ (2017年10月28日 9時) (
レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
姫林檎 - Mina様初めましてひめりんごと申します。毎度毎度更新させれるのを楽しみにしていますヾ(●´∇｀●)これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 1時) (レス) id: 30815a9d4d (このIDを非表示/違反報告)
Mina(プロフ) - pineさん» すみません！外しておきますね。ご指摘ありがとうございます！ (2017年9月7日 17時) (レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
pine(プロフ) - オリフラ外してくださいね (2017年9月7日 6時) (レス) id: 3bc5a1844b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mina | 作成日時：2017年9月7日 1時
