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81 大我side ページ32

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自習室には個別の授業を申し込んでいない生徒が何人か来ていて、俺はその生徒達のサポートをする。








…今頃、Aの意識は戻ってるかな。









「先生っ、」





大我「ん?」








考えてしまうことはAのことばかりで、まったく仕事に集中出来ていなかった。









生徒に呼ばれて、机に行って、勉強を教えて…その繰り返しで気づいたら18時を過ぎていた。









大我「…よし、じゃ、自習してる子達も18時過ぎたから食堂に行っておいで」









考え事をしていれば、時間が過ぎるのはあっという間に感じる。









俺は生徒が教室から出ていくのを確認してから電気を消して、食堂とは違う方向に足を進める。









樹「あれ、先生どこ行くんすか?」









ご飯も食べずに病院へ向かおうとしていた足を、偶然目の前に通りかかった田中樹が止める。









大我「あ、樹。……Aのとこ、」








樹「え?」








食堂じゃなくて?と俺に聞いてくる。







樹はまだ、知らないらしい。









大我「…倒れたんだ。いま、病院にいる」








その言葉を聞いて呆然とする樹。








樹「…何言ってんの?」






大我「本当だよ」









信じれないような目で俺を見つめてくる。









樹「…俺も、行く」






大我「え」







樹「すぐそこの病院なんだろ?…頼むから、俺も行かせてくれよ」








さすがに生徒をこの宿舎から出すわけにはいかない。






無言で生徒が外出するのは禁止されているからだ。









規則としてだけじゃなくて、1人の男としても、樹を
Aの傍に行かせたくなかった。









大我「…それはできない。生徒が外出するのは禁止されているから。」







必死に、先生としての理由を彼に言い放つ。







大我「…明日にはきっと、A戻ってくるから」








自分の願望を添えて彼に伝える。







そのまま、俺は逃げるようにその場から去った。









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りこ - すごい面白いです!また交換していただけると嬉しいです (2020年4月27日 9時) (レス) id: 4d62ada711 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2019年9月7日 0時) (レス) id: dc867d738f (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん。 - とても、面白いです。更新待ってます。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 94770c9e14 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん。(プロフ) - annintamtamさん» コメントありがとうございます!今後も楽しんでいただけるように頑張ります!!! (2019年7月20日 11時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます!大好きだなんて、嬉しくてにやにやしちゃいますっ笑 頑張りますので応援よろしくお願いします♪ (2019年7月20日 11時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年7月6日 19時

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