私たちの秘密事。２

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『…そんなことない、大我に惑わせるような行動したのは私だもん。……私こそ、ごめんなさい』







すると、ぎゅっと体が何かに包まれて、ふわっと大我の匂いがする。







『ちょっ、大我…、誰か来たらバレちゃうよ、』








そう言っても微塵も動かず、むしろさっきより力は強くなって、彼は離してくれない。





いつもなら、警戒心旺盛なのに。









大我「…ずっと、こうしたかった。Aの部屋に樹がいた日も、Aが倒れた日も、復帰した日も」







大我「もう絶対に1人にさせないから。…寂しい思いさせて、ごめんね」









すると、力を緩めて、私の顔を見て、私の耳元で小声でつぶやく。








大我「このまま抜け出しちゃおっか」








にこって、怪しく、可愛く微笑む彼に、ずっとついていきたいと思った。






私は思いっきり微笑んで、頷くと、私の手を引っ張ってコテージから抜け出す。








大我「少し歩くと、海あるんだ」







『そうなの？』






大我「うん。すごい綺麗らしい」







私と大我は手を恋人繋ぎにして真っ暗な道をずっと歩く。







すると、さざ波の音が聞こえてきて、海特有の塩の匂いがする。








『わぁ…綺麗』







10分くらい歩くと、無人島にある海のような綺麗な白い砂浜と静かに波打つ海が私たちを迎えてくれる。








大我「写真とろ」








すると大我はポケットから携帯を出してシャッターを切る。







『ねえっ、暗くて何も見えないじゃん！』






大我「あれ？…え？」





『も〜 笑』







フラッシュ設定に変えて、何枚も写真を撮ったり、可愛い形をした貝殻を探したり、自動販売機で冷たい飲み物を買って2人で時間を潰した。









大我「…あ、やべっ、もうこんな時間」







塾長にバレる、そう言って焦り出す大我。






食堂でぎゅーした時点ですでに手遅れな気もする。←








大我と2人で来た道を歩いて戻る。








『みんなでBBQも楽しいけど、大我と2人で海きた方が何倍も楽しい』








大我「え、嬉しいこと言ってくれるじゃん」







すると、彼は私のほっぺに、ちゅっと軽く口付けをする。









大我「…これ以上はだーめ」







私の心を読んでいるかのようにつぶやく彼。








『…べつに、なんも言ってないもん』







大我「可愛く拗ねたってだめだよ」







私は大我と仲直りできたことがとっても嬉しい。





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