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私はそのままコテージの中に入って、彼を探す。
…もしかしたらキッチン?
そう思って食堂まで行くと、大我が1人でBBQで使っていたトングを片付けていた。
私は、ふぅと軽く深呼吸をする。
『……大我、』
大我「ん?」
すると、後ろをぱっと振り返って、私がいることに驚いたのか目を丸くする。
大我「……A。…どうした?」
優しい声で話す彼。
私は、樹とのことをなんて謝ろうか頭で整理していると、
大我「長かったね、夏休み。Aは俺が見てきた生徒の中で1番頑張ってたよ」
すると、お疲れ様って優しく微笑む。
それを聞いて、なんだか涙が出そうになった。
私の一番近くで見守ってくれて、応援してくれて、心配してくれたのも全部、大我。
『…あの、謝らなきゃいけないことがあって』
樹との事件を話そうとすると、大我も薄々勘づいたのか少し顔が曇る。
『…その、樹が部屋にいた日のことなんだけど、あの日、本当に何も無くて誤解しt…」大我「知ってるよ」
『…え?』
私の話を遮って、彼は私の目をじっと見つめたまま話し出す。
大我「何もないこと、知ってる」
『……どうして?疑わないの?』
大我「Aのこと、信じているから」
『えっ』
大我「……って、言えたらいいのにね。実は、あの後に樹が俺の部屋に来たんだ」
すると、彼は私から目線を逸らして、どこか遠くを見つめる。
大我「その日のこと、すごい弁解してくれて、俺らは何もしてないからAを信じてあげてって。樹はすごい必死だったよ」
私はその話を聞いて、開いた口が塞がらなかった。
樹がそこまでしてたなんて思わなかった。
大我「俺らの関係、気づいてるのかな?樹はずっと俺に謝ってきて。でもそこで、本当に何も無かったんだなって思った」
『…そうなんだ』
大我「でも、俺は逆にAを責めてかばかりで信じようともしなかった。だから、俺より樹のほうがAには合ってるって、どこかやけくそになってて、Aに冷たい態度とってた。だから、謝らなきゃいけないのは、俺なんだ。……本当にごめん」
そう言うと、私に深々と頭を下げる。
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りこ - すごい面白いです!また交換していただけると嬉しいです (2020年4月27日 9時) (レス) id: 4d62ada711 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2019年9月7日 0時) (レス) id: dc867d738f (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん。 - とても、面白いです。更新待ってます。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 94770c9e14 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん。(プロフ) - annintamtamさん» コメントありがとうございます!今後も楽しんでいただけるように頑張ります!!! (2019年7月20日 11時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます!大好きだなんて、嬉しくてにやにやしちゃいますっ笑 頑張りますので応援よろしくお願いします♪ (2019年7月20日 11時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年7月6日 19時