私たちの秘密事。２

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慎太郎「どしたの、Aちゃん。元気ないの？」






レクの時間になると、お化け役のしんちゃんは私を気使ってくれて、心配してくれた。







『ううん、そんなことないよっ』






そう言って、顔をあげて、しんちゃんを見ると、







『えっ、』








しんちゃんは吸血鬼のお面を被っていた。









慎太郎「くっくっく、Aを呪ってやるう」





『きゃああぁぁあ』





慎太郎「おい、冗談、本気のきゃーをすな、みんな俺を悪者な目で見るじゃないか」








いや、そういうことをする、しんちゃんに、問題があるのではないか。←








一応先生だから、そんなことはしんちゃんには言わないでおく。








慎太郎「あれ、いつもなら大我が怒って登場すんのに、来ないね」





『あ〜、補講らしい』





慎太郎「へえ〜坊っちゃんも大変だねえ」








しんちゃんは、私と樹の事件を知らないみたいだった。









...









3日目。









塾長「おはよーう！」








朝から塾長が食堂で私に話しかける。




『あ、おはようございます』




塾長「Aちゃん大丈夫？あれから元気なさそうに見えるけど、ご飯食べてる？」




『食べてますよ〜 笑』




塾長「そっか。ならよかった！今日も頑張ろう！！」








そう言うと塾長は他の生徒に話しかけに行く。







…本当のことを言うと、ご飯は全然食べれていない。







大我のこともあるけど、勉強が忙しすぎて食べる時間もない。







毎日授業があるにも関わらず、容赦なく宿題を出される。






昨日も大我が出した宿題が私の苦手範囲だったこともあって、なかなか寝ることができず宿題に明け暮れていた。








少し寝不足なうえ、ご飯も食べてないからか全く元気が出ない。








でも、痩せれるからいっか。








「Aちゃん、顔色悪いよ？大丈夫？」







隣の女の子が話しかけてくれた。






塾長にも心配されて、その子にも心配されるなんて、よっぽど血色が悪いんだろう。







『昨日の宿題難しくなかった？それやってたら寝れなくて…』








「もう私は諦めて適当にやっちゃったよ 笑」









しんちゃんの授業ならまだしも、大我の授業は適当にやりたくない。







そう思ってる自分がいた。









「でも今日は個別授業の日だから、大丈夫でしょ！」









そう、今日は通常の担当先生による個別授業の日だった。






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