私たちの秘密事。２

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3時間くらいバスに乗っていると、窓から山が沢山見える。







樹「山しかねえじゃん、」







さっきまで隣で爆睡していた樹は、気づいたら目を覚ましていて、彼もじっと窓の外を眺めていた。







『いいじゃん、空気絶対綺麗だよ』







樹「そうだけどさ…」








塾長「もうそろそろ着くから、降りる準備しておけよー」








塾全体で30名くらいの学生が乗った1台のバスに先生は10人くらい乗っていた。








合宿では個別の授業もあるけど、基本的には集団授業が行われる。







1週間は流石に長いと感じるけど、大我も一緒なら、嫌な勉強合宿も乗り越えられる気がしていた。









宿舎に着いて、バスから降りると、想像通りの自然のなかに囲まれた大きなコテージが建っていた。








少し先を歩くと、海が見えるらしい。








慎太郎「あ、Aちゃんもいたんだね！久しぶり！」






『あっ、しんちゃんっ。』








急に私の肩を叩かれて振り向くと、今日も元気いっぱいなしんちゃんがいた。









大我「だからその、しんちゃん呼びは辞めなって」







私としんちゃんが話していると、後ろから大我がくる。







慎太郎「別にいいだろ、ねっAちゃん！俺らもう仲間だから」







そう言って私に向けて手をGoodの形にする。








大我「よくない」←









私は2人のやり取りがおかしくて、笑いそうになってしまう。








...









最初にオリエンテーションから始まり、塾長からこの宿舎で生活する上でのルールを細かく説明された。








朝6時に起床して皆と朝ごはんを作ることから1日が始まり、午前の授業、お昼ご飯、午後の授業、夜ご飯、レクをして夜23時には完全に就寝する、というサイクルで1週間を過ごす。








また、補講が必要な生徒はその時間外で呼び出されて、噂では徹夜の日もあるだとか…。








徹夜だけは絶対に避けたい。











塾長「それと、合宿最終日に模擬テストをして、志望校の判定が変わらない奴と下がった奴は通常授業の授業数増やすから真剣に取り組むように！じゃ、解散！」








今日は午後の授業から始まるまで自由時間で、眠い人はその時間まで爆睡する樹のような生徒もいれば、お昼ご飯を食べる生徒もいる。








私は自分の部屋に戻って、1週間生活する上での荷物をまとめたいと思い、自室に向かっていた。









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