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たいやきが二匹 ページ3

———遡る事数週間前。






「じゃ、今日も留守頼んだわね」



「はぁい」



今日は水曜日。いつものように店を出るおばさんを見送ってから、たい焼きを焼く支度をはじめる。


平日の午後は学校帰りの学生がよくたい焼きを買うので割と忙しい。






「お姉さーんあんこのたい焼き3つくださーい」





そんなこんなしているうちに店のカウンターにお客さんが2人来た。


「あんこのたい焼き3つですね。ひとつ140円なので計420円になります」


よく見ると多分ヤンキーっぽい2人組だった。一人は年下っぽいリーゼントの少年、もう一人は背の高い三つ編みの青年だ。


怖いからあんまり近寄らないでおこう…





「隣町のたい焼き屋までお遣いなんてマイキーくん人遣い荒過ぎる…」


「マイキー近場のたい焼き屋大体制覇してっからな〜 タケみっちもマイキーに気に入られたのが運の尽きだよ」


会話を聞くにお遣いっぽい。金髪リーゼントの少年はちょっぴり不服そう。




たい焼き3つを白紙に挟み金髪刈り上げ三つ編み青年に渡す。


「お待たせ致しました」


「どーも。あ、オネーサン、ここら辺ベンチある?」


「え、はっ、はい?」


「あ、オレらここで食ってから行こうと思って」



え、ど、どうしよ…ここら辺ベンチないんだけどな…

でも無いなんて言ってキレられても怖いし…

おばさん!どしよ!!Aのたい焼きバイト史上最大のピンチ!!!





「べ、ベンチはないんですけど、良かったらここで食べてきます…?」


「…?」


「あっ、店の奥にテーブルあるので…」



私!!よく言った!!!

揉めても困るのでとりあえずテーブルを貸す事にした。



「おーオネーサンいいの?わざわざありがとな」



私だって普段なら絶対お断りだよ!?でも君たちめっちゃ怖いし!!?



「ははは…お茶飲みます…?」


「んじゃ、お言葉に甘えて」


とりあえず2人を入れて店番を続けることにした。

たいやきが三匹→←たいやきが一匹



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切猫(プロフ) - イチゴミルクさん» コメントありがとうございます(^^)本作を楽しんで頂けて嬉しい限りです!灰谷兄弟とても迷っていたので参考になります…!三途君はちゃんと夢主と絡ませるつもりですので楽しみにお待ちください♡ (2022年10月9日 18時) (レス) @page17 id: 4abe33d0e2 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃん可愛すぎるっ…三ツ谷君とかもちょいとタジタジになってるの尊…オチに関してなのですが,三途君か灰谷兄弟見てみたいなと…希望なので,他の方々でも全然有りです!!!無理しない程度に更新頑張って下さい!応援しておりますっ (2022年10月9日 16時) (レス) @page17 id: 4b77fe0276 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:切猫 | 作成日時:2022年10月2日 10時

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