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たいやきが十四匹 ページ15

マイキーくん達に連れられ、今私は校門の前。



「ちょっと!なんで急にウチの学校来たんですか!?」


「ン〜?何となく」




嘘でしょ何となくって……そんなことがあってたまるか。




「てかさ何でオレらに敬語なの?」


「はい?」


「三ツ谷がさぁオレ達にめっちゃ嬉しそうに自慢してきたんだけど?」


「そうですか」


「そうですかって、もーオレ達全員に敬語禁止な?」




だんだんと驚きよりもイライラが勝ってくる。




「分かったから、教室に帰らせて」


「おー敬語取った途端にめっちゃ怖えーじゃん」




怖いという割には結構嬉しそうですけど。




「おいマイキー、あんまAを困らせんな」


「分かってるって。んじゃAこれからちょっと走るからケツ乗って?」


「「話聞いてた?」」




マイキーくんはご機嫌な様子で自分のバイクにまたがった。







「見てーAの学校のヤツらめっちゃコッチ睨んでるよ」



ケラケラ笑うマイキーくんを無視して校舎の方を振り返ると全クラスの窓から全生徒がこちらを見ていた。

皆鬼のような凄い形相だ。



「真面目に頑張ってたのに、一瞬で学校のお尋ね者になっちゃった…」


「いや違うと思うぞ」


「A連れてきちゃったからオレら威嚇されてるカンジ?」



バイバーイとマイキーくんが校舎に向かって手を振るともの凄い怒号がたくさん飛んできた。



「いやこれ早く戻んないと…」


「えーめんどいから早く行こ?」


「えちょっと待っ…」



大丈夫大丈夫、と言ってマイキーくんは無理矢理私をバイクに乗せた。



「腰、ちゃんと掴まっててよ」


「はぁ…分かった」



力で彼に勝つことは不可能なので諦めて腰にギュッとしがみつく。


「うお、スゲー破壊力」


「え?どういうこと…?」


マイキーくんの耳は何故か少し赤く染まっている。




「A」


ドラケンくんが私を呼んだので振り返ると不満があるような表情を浮かべていた。



「どうしたの?」


「コイツ最低なこと考えてっからオレの方乗ってもいーんだぜ?」


「最低なこと…?」


「だぁーっ!ケンチン余計なこと言うんじゃねーよ!」


「うっせ!お前よりオレのがマシだろ!!」


二人が何の話をしているのか全く分からない。



「あ、あの、話してるとこ申し訳ないんだけどさ、えっと…何処に行くの?」








「「海」」


告げられた行き先はまだ私が見たことのない場所だった。

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切猫(プロフ) - イチゴミルクさん» コメントありがとうございます(^^)本作を楽しんで頂けて嬉しい限りです!灰谷兄弟とても迷っていたので参考になります…!三途君はちゃんと夢主と絡ませるつもりですので楽しみにお待ちください♡ (2022年10月9日 18時) (レス) @page17 id: 4abe33d0e2 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃん可愛すぎるっ…三ツ谷君とかもちょいとタジタジになってるの尊…オチに関してなのですが,三途君か灰谷兄弟見てみたいなと…希望なので,他の方々でも全然有りです!!!無理しない程度に更新頑張って下さい!応援しておりますっ (2022年10月9日 16時) (レス) @page17 id: 4b77fe0276 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:切猫 | 作成日時:2022年10月2日 10時

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