たいやきが十三匹 ページ14
*マイキー編行きます…!マイキーはまだAちゃんのことをちょっと気になりかけてるぐらいです
「ん?ここ?えっとここはね…」
今は数学の時間。もうすぐ来る高校初の定期試験に向け皆必死に勉強している。
私も特待生維持の為に頑張らねばならないのだがさっきからクラスメイトからの質問が絶えない。
「凄い!桃城さんの教え方めっちゃ分かりやすい!!」
「つ、次オレもいいかな?」
カラオケに誘ってくれた子達が私に話しかけて以来、クラスメイトも少しずつ話しかけてくれる様になった。
私ってそんなに話しかけにくいのかなぁ…?
「あ、あのここなんスけど、」
「ふふ、田中くんそんなに緊張することないのに」
「っえ!?桃城さんオレの名前覚えてくれてる!?」
「え?」
いや、覚えてるも何も私たちおんなじクラスだよね?
田中くんを見れば涙を流して喜んでいる。何故。
「ありがとうございました!!!この御恩は一生忘れません!!!!」
「ええと、一生も覚えてなくて大丈夫だよ……」
教えてあげると体を90度にしてお礼してくれた。いやお礼の言葉重い…
(でも、なんかこういうの楽しいな)
三ツ谷くんが夕飯をご馳走してくれてからは特に何のアクシデントもなく過ごせている。
我ながら順調なjkライフ。
うん、やっぱり普通が一番だよね!!!
____ガラッ
「あ、いた。A〜」
急にドアが開いたので顔を上げればそこには見知った不良が二人。
マイキーくんとドラケンくんだった。
「は?え、ちょ、なんで…」
「A、ちょっとツラ貸せ」
「あの今授業中で…」
「ン?細けェことは気にすんな〜」
「ほら行くぞ」
マイキーくんにグイ、と手首を掴まれて教室を出る。ドラケンくんは私の荷物をまとめて肩に担いでいた。
教室を出る際皆を見れば、止めるどころか心底驚いた顔で二人を眺めていた。先生も。
「んじゃセンセー、A帰っからよろしく」
「せっかく今まで特待生として普通のjkライフ頑張ってたのに…終わった…」
Aがいなくなったあとの教室 》
「エ゛!?ちょちょちょっと!オレらのAさんが不良に連れ去られたんだけど!?」
「は?ウチらのAさんだし!てかセンセー何とかしてよ!?」
「お前ら落ち着け。こういう時は冷静になるんだ。よし明日休校にしよう」
「うわ他のクラスのヤツらが押しかけてきた!!!」
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切猫(プロフ) - イチゴミルクさん» コメントありがとうございます(^^)本作を楽しんで頂けて嬉しい限りです!灰谷兄弟とても迷っていたので参考になります…!三途君はちゃんと夢主と絡ませるつもりですので楽しみにお待ちください♡ (2022年10月9日 18時) (レス) @page17 id: 4abe33d0e2 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃん可愛すぎるっ…三ツ谷君とかもちょいとタジタジになってるの尊…オチに関してなのですが,三途君か灰谷兄弟見てみたいなと…希望なので,他の方々でも全然有りです!!!無理しない程度に更新頑張って下さい!応援しておりますっ (2022年10月9日 16時) (レス) @page17 id: 4b77fe0276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:切猫 | 作成日時:2022年10月2日 10時