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たいやきが一匹 ページ2

「お疲れ様で〜す」



「あらAちゃん、今日はいつもより早いのねえ」



「はい!学校からダッシュしてきました!」









今日は水曜日。私のバイト先のたい焼き屋のシフトの日。

とは言ってもまあ、結局毎日仕事はあるのだけど。



私はたい焼き屋のおばさんに挨拶をして店番をする準備に取り掛かる。








「そんなに慌てちゃって、今日は何かあるの?」



急いで髪をまとめる私を見ておばさんは不思議な顔をした。



「い、いや、大したことはなくって…」



お店のお仕事が楽しみで…なんて笑いながら言えばおばさんは「あらやだ、こちらこそAちゃんが来てくれてからすっごく助かってるのよ」と微笑みながら答えた。



「じゃあこの後のお店、頼んだわよ」



「はい!お疲れ様でした」



毎週水曜日の夕方からおばさんは用事があるのでたい焼き屋は私ひとりになる。初めの頃はお会計のお仕事しか出来なかったけど、たい焼きの出来もようやくお店に出せるくらいには上達したので、お店は私ひとりで切り盛りせねばならない。





おばさんを見送った私は慌てて大量のたい焼きを焼き始める。


だが焼き始めて数分もしないうちに店の近くから沢山のバイクのエンジン音が聞こえ始めた。



「やばっ!もう来ちゃったじゃん!」





おばさん…ごめんなさい…!!




急いでた理由、大したことじゃないなんて嘘ついて……!




本当は……





「Aーオレらお腹空いたからたい焼き50コな?」





ヤンキー達が店に押しかけてくるからなの!!!(泣)




「ま、また来てくれたんですね…」



「そ、Aのたい焼き食べに来たの」



「はは、さ、左様で…今焼いていますので少々お待ちください」


そう言うと彼はワー!やったー!!とはしゃぎながら笑った。





「たい焼き50コなんてウチの総長がすまねェな」



「い、いや、お気になさらず…?」



あ、オレのはカスタードな、と言う彼に本当にごめんって思ってる?という疑問が湧く。

全く、何故こんな事になってしまったのか。

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切猫(プロフ) - イチゴミルクさん» コメントありがとうございます(^^)本作を楽しんで頂けて嬉しい限りです!灰谷兄弟とても迷っていたので参考になります…!三途君はちゃんと夢主と絡ませるつもりですので楽しみにお待ちください♡ (2022年10月9日 18時) (レス) @page17 id: 4abe33d0e2 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃん可愛すぎるっ…三ツ谷君とかもちょいとタジタジになってるの尊…オチに関してなのですが,三途君か灰谷兄弟見てみたいなと…希望なので,他の方々でも全然有りです!!!無理しない程度に更新頑張って下さい!応援しておりますっ (2022年10月9日 16時) (レス) @page17 id: 4b77fe0276 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:切猫 | 作成日時:2022年10月2日 10時

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