【d!】実況者「なつ」くん【kn】【男主】

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　その後は兄の涙ながらの怒涛の語りが止まらなかった。
　母から弟の事故の知らせを受けた時は丁度大阪に。実は家族旅行先は大阪だったのだ。大阪に来ている事を知らせなかったのはこちらが忙しくしている事が分かっていたから。
　両親共に急な事で大阪には来れないし、姉もそれは同じなので急遽家族と別れて病院に飛んできてくれたのだそう。
　旅行の日程分の3日間毎日通ってきていたが、一向に目を覚まさないので1度自宅のある名古屋に家族と戻り、事故から1週間後の今日にもう1度訪れたらこの状況だったとの事。
　事故は、居眠りによる玉突き事故に巻き込まれたものだった。幸いにも死者は出なかったが、大きな事故にはなっていたらしい。
　それから、バイクはやはり廃車になった。
　それだけは、本当に辛くて思わず涙が溢れた。あれは、就職祝いに両親が買ってくれたものだったから。
　
　保険の話等はどうしたらいいだろうかと聞けば、大方の手続きは済ませたし、仲の良い優秀な弁護士が居るから何があっても問題ないと胸を張って言われてしまった。

　そこまで話してふと思い出した。Twitterもブロマガも更新してないぞ、と。
　慌てて兄にその事を伝えれば、兄もその事は全く以って失念していたと顔を顰めた。
　Twitterだけでもすぐに更新しようと思ったが、流石に上手く手を動かせなかったので兄に代筆を頼んだ。
　スマホは電源こそ入るものの、当然の様に画面はバキバキに割れていて、そこに表示される会社からの通知は異常な量になっていたが見えない振りをした。
　Twitterのアプリを開けば、リプライやDMの通知がいくつも入っていたが、目を通している気力も時間もないので、先にツイートだけ済ませておく。

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