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706号室の玄関前に立ち、1つ深呼吸をしてインターフォンを鳴らす。すると思いの外早く返事が来た。
｢はい｣
｢夜分に突然すみません。今日隣に引っ越してきた竹中と申します｣
｢あっわざわざどうも。僕は嶋田瑞貴って言います｣
ここまでは全てインターホン越しの会話だ。お隣さんならば出来れば顔も見ておきたい。
｢もしお嫌いでなければフルーツゼリー、貰ってください。それとお時間があればもう少しだけお話させて頂きたいのですが｣
｢分かりました。あのーちょっと待ってて下さい｣
言われたように大人しく待っていると、隣のおばあさんが言っていた様に背の高い、自分よりもう少し高そうだから185�僂詫イ膨兇┐討い襪任△蹐γ棒�がラフな格好をしてドアから顔を覗かせた。その見た目は夜には眩し過ぎるくらいの黄金色の髪と、真昼の雲1つない青空の様な青い瞳をしていた。
今の今までスムーズに動いていた思考の全てがフリーズする。話し掛けられているが内容を上手く処理できない。
｢あの〜竹中さん晩飯ってもう食べました？｣
人好きのする様な眩しい笑顔をこちらに向けながら嶋田さんが聞いてくる。何とか頭をフル回転させながら会話に付いていく。
｢……？ え、あっまだですけど｣
｢じゃあ僕、これから飯行こうと思ってたんでよかったら飯食いながら話しませんか｣
｢えっあ、はい｣
──は？ いや何はい言っとんねん俺は。待って色々待って無理無理無理ひぇーえへへへ助けろ。
テンパるこちらを余所に嶋田さんは、じゃあすぐ行こかと玄関の鍵を締め始めたので、財布取ってきます、と声を上げて動きの鈍い片足を無視する様に自分の部屋に駆け込んで玄関ドアを閉める。玄関ドアに背中を預ける様にズルズルと座り込んで頭を抱えた。
｢待ってよぉ……また青空色の瞳持ってる人にドキドキしてるいい加減忘れろや……｣
誰が、会えないまま10年間好きな気持ちを拗らせた人と同じ色の瞳を持った人が隣人になるなんて想像出来るだろうか。
｢男……なんだよなぁ｣
続く (更新停止中)
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ヘーゼルナッツ先輩(プロフ) - くずをさん» くずをさん初めまして！コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです。励みになります。次の更新ごろにはknさん出るんでもう暫くお待ち下さい……！ (2020年3月23日 6時) (
レス) id: afa2b77f18 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 好きです！もっと評価されるべき！次の更新待ってます！ (2020年3月22日 22時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
ヘーゼルナッツ先輩(プロフ) - むむさん» むむさん初めまして！コメントありがとうございます。物凄く元気が出ました。もう間もなく更新致しますのでもう暫くお待ち頂けると嬉しいです！ (2020年3月16日 16時) (レス) id: a2d6eb8699 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。文章がとても丁寧で彼が出てくるまで全然読めるな…私も全然読むな…という感じなのでコメントさせて頂きました…(？)更新楽しみにしています…！ (2020年3月15日 15時) (レス) id: 30887f6f4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘーゼルナッツ先輩 | 作成日時：2020年3月10日 22時
