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｢A君1人暮らしなんやろ？ 何かあったらいつでも頼ってええからね｣
｢お気遣いありがとうございます。困ってる事じゃないんですけど、僕趣味で動画を作ってまして、一応防音には気を遣うつもりなんですけど煩かったらすぐに言ってくださいね｣
｢動画作り！ テレビで言うてたユーチューバーとか言う奴かいな｣
｢まぁ似たようなもん……ですかね｣
凄い凄いと褒め殺しにされたところで突然あっ、と大きな声を上げると、もうすぐ観たい番組が始まるからと早々に話を切り上げてお隣さんは部屋へと戻って行った。
──なんて自由な人なんだ……いや大阪のおばちゃんはこんなもん？ 流石に偏見かぁ。
1度部屋に戻り706号室用の手土産を持って念の為インターホンを鳴らしてみる。が、お隣さんの言う通り今は居ない様だった。
夕方過ぎまで少しずつだがPC環境を整えて配信や動画撮影が出来るようにしていく。流石に今日は配信出来ないが、待ってくれている人が居る訳だから、出来るだけ準備はしておきたい。まあその代わり、他の荷解きは全くやれていないが、兄が明後日の昼には来れると言っていたのでその時に終わらせればいい。
椅子から立ち上がり腕を伸ばして伸びをする。ずっと座っていた為か身体が固まっていた。
時刻は17時の少し前。流石に早上がりでもなければまだ家に帰ってくる様な時間ではないだろう。
PC部屋から出てリビングへ向かうと窓からは薄い西日が入り込んでいた。
数少ない家具の1つソファに寝そべるとスマホのアラームを30分後に設定しそのまま眠気に任せて少し目を瞑った。
肌寒さを感じて身をよじる。薄らと目を開くと既に部屋は暗闇に支配されていた。たまたま通知で光ったスマホを寝惚け眼で覗きこむ。スマホのディスプレイには兄からの最早定期連絡と化した｢今何している？｣というメッセージと一緒に現在時刻が19:12と表示される。
｢……19時！？ 7時やんけ！｣
がばりと起き上がりスマホをズボンの後ろポケットに捩じ込むとテーブルに置かれた手土産の袋を手に取り適当にダウンの上着を着込んで急いで玄関へと向かう。途中で足が痛む事を思い出して片足で跳ねる様に移動した。
玄関を出る前にスマホのディスプレイを鏡の様に使い、一応身嗜みを確認する。寝癖は付いていないようだ。
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ヘーゼルナッツ先輩(プロフ) - くずをさん» くずをさん初めまして！コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです。励みになります。次の更新ごろにはknさん出るんでもう暫くお待ち下さい……！ (2020年3月23日 6時) (
レス) id: afa2b77f18 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 好きです！もっと評価されるべき！次の更新待ってます！ (2020年3月22日 22時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
ヘーゼルナッツ先輩(プロフ) - むむさん» むむさん初めまして！コメントありがとうございます。物凄く元気が出ました。もう間もなく更新致しますのでもう暫くお待ち頂けると嬉しいです！ (2020年3月16日 16時) (レス) id: a2d6eb8699 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。文章がとても丁寧で彼が出てくるまで全然読めるな…私も全然読むな…という感じなのでコメントさせて頂きました…(？)更新楽しみにしています…！ (2020年3月15日 15時) (レス) id: 30887f6f4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヘーゼルナッツ先輩 | 作成日時：2020年3月10日 22時
