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次の日
相変わらず昨日と同じで観衆が多く油断したらすぐに逸れてしまいそうだ。次郎吉さんが言ってたように今夜は昨日の倍以上のヘリが空を覆っている。蘭たちに気付かれないようにイヤホン型の通信機に連絡を入れる
「寺井さん、昨日の倍です」
「了解しました」
「どうだ、雪乃。名探偵のご様子は?」
「まだ気付いてないと思うけど時間の問題かもね」
そうか、引き続き監視を頼むと言って切られた
「おい、この野次馬の数はなんだ?立ち入り禁止にすりゃーいいのに」
「おじ様がわざと入れたのよ!キッドの逮捕シーンの映像にはリアルなエキストラが必要だってね!」
「でもこんな人混みの中でキッドを待ってるの大変じゃない?」
「大丈夫!わたしたちにはとっておきの席が用意してあるから!」
自信満々に言う園子の後を着いていくとキッドが現れたそばのビルの屋上に案内された。よりによってここか〜!
扉の先にはおそらく使用人であろう男性が頭を下げて園子に話しかけており、警備員も数名しか配置されてない
こういうところ見ると改めてお嬢様だって感じるんだよねぇ〜。普段はそんな感じしないのに
「何かわかった、コナンくん?」
「いんや、ヘリが撮った映像を見せてもらったけど妙な物は何も写っていなかった」
「見えにくかったってことは?」
「いやそれはないはずだ、、、。それにヤツの真上にヘリがあった時点で吊るされてるという認識は捨てるべきだな」
やっぱり新一くんのような現実主義者であればあるほどこのマジックは引っかかりやすい
こそこそ会話してると蘭の帽子が風に飛ばされてコナンくんがその帽子を取りに行った
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作者名:ぽむ | 作成日時:2023年5月5日 1時