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「だから言ったでしょ！？キッドを侮ると痛い目に遭うと！
最初から警察のヘリを張り込ませておけばこんな事には...」
「ならば汝には予測できたのォ中森警部？彼奴が中天を闊歩してくると」
さすがのコナンくんでもまさかヤツが空中を歩いてくるとは予想できないだろう
ならば明日は警察のヘリを飛ばせるべきだと話す中森警部に反対し、この周辺一帯の建造物を全て借り切り、今夜の何倍もヘリと警備員を張り込ませると声高々に宣伝する次郎吉さんはとても70過ぎたおじさんに見えない
「どんな絡繰で宙を歩いたかは分からぬが、最初から視線が集中する場所に現れることはできまい？のこのこ出てこようものなら、引っ捕えて儂の自伝の最終章に加えてくれる」
言い切ると急に叫び出して私たちに動くなと言ってきた
おじさんの足にルパンが飛びつき、次郎吉さんが何かを拾い上げた
「さすがルパンじゃ！儂と同じく狙った獲物は逃しはせん」
「コンタクト？次郎吉おじ様って目がわるかったっけ？」
「さすがに72にもなると体の至る所がいうことを聞いてくれなくてのぉ」
「(とてもそうには見えねぇけど)」
「しかし、何でそんなに怪盗キッドを！？」
中森警部がずっと私も気になってた事を聞いてくれた。確かに次郎吉さんのキッドへの執着は異常レベルだ
「儂が今までに築き上げてきた栄光の数々はいつも新聞の一面を飾って来た、、、たった一度を除いてな！」
あー、もうこの展開読めたわ
「あの盗賊に一面どころか二面まで取られ、人力飛行機世界一周という儂の大快挙が三面の片隅に追いやられたのじゃ！わかるかこの屈辱！この切ない気持ちが汝にわかるか！？」
あまりの勢いに小五郎のおじさんも押され気味だ
「彼奴を引っ捕えた暁には、この鈴木次郎吉、再び一面に返り咲いてくれようぞ！！」
こればっかりは私たちも苦笑いをこぼす他ない
てかこんな事でキッドは目をつけられてたのね、、、
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作者名：ぽむ | 作成日時：2023年5月5日 1時
