[ONE PIECE] ４つのキセキ -5-

No.197 ページ33

〜？side〜


つい最近まで、戦争に勃発しそうだったとは思えない程、この国は活気付いている。



「なぁー」


オレはあいつ尾けながら、
隣を歩く相棒、コアラに声をかけた。




「なーんかいけ好かねぇんだけど、あいつ」


ｺｱﾗ「なーに？ ひがみですかー？」



「…そんなんじゃねぇし」





肩にかかるくらいの銀髪。

きめ細かい白い肌と、エメラルドの瞳。

そして整った端正な顔立ち。




ｺｱﾗ「でもまあ、言いたい事はわかるかな。
不気味なくらいに美青年だもんねー、彼」




そう…、まるで童話の中の王子様が、そのまま抜け出して来た、そんな現実味のない気味の悪さを感じてしまう。


「女ってのは皆、
あーいうヤツがいいもんなのか？」


ｺｱﾗ「そんなの人の好みによるでしょ？
大丈夫、キミもそこそこカッコいいから」



それは誉められてんのか？

それとも貶されてんのか？





「ハァ…」


ｺｱﾗ「ちょっとー、隣でため息吐かないでよー」


ぷくっと頬を膨らませて、
コアラは横目でオレを見る。




「…いつまでも尾けるだけってのもアレだし、
オレ城の方見てくるな」


ｺｱﾗ「それはいいけど…、
連絡は常に取れる状態にしておいてよね。
電伝虫が鳴ったら、絶対出てよ！」




「へいへい」と適当に返事をして、
オレは城へ向けて足を進めた。

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