[ONE PIECE] ４つのキセキ -5-

No.195 ページ31

身分違いの結婚という事もあり、当初は反発の声も上がったが、彼はあっさりと各所の諍いを治めてしまったらしい。




ｲｽｶ「んで、そのおかげで、
この国じゃ英雄として崇められてんだ」


貴「へぇー。
なんか…こう、女の子の夢だねー」


純粋に憧れてしまう。




ﾄｷ「Aはそういうのがいいのか？」


貴「そうだね、ピンチの時に現れるとか、
ヒーローみたいで格好いいじゃん」



それと同時に…。


貴「上手く話が転がり過ぎて、
逆に怪しいけどね…」


ｲｽｶ「やっぱ、そう思うか…」



わかってないトキは放置してイスカと顔を見合わせると、二人ニヤッと口角を上げた。









「イサキ様というんですけどね。
頭も良くて優しくて、
誰とでも分け隔てなく接してくれて」


貴「お噂通り、とても素晴らしい方なんですね。
是非、一度お会いしてみたいです」


「ああ、会えると思いますよ。
イサキ様は、しょっちゅう街に来てますから」






ｲｽｶ「普段と違いすぎて、気味悪ぃ」


貴「な!? いきなり何!? 失礼なっ」



話を終えて戻って来た途端、
イスカからそんなセリフを吐かれた。




ｲｽｶ「オレらが苦労して集めた情報、
あっさり聞き出しやがって…」


貴「だってイスカ、目付き悪いんだもん」





そんなんじゃ警戒されるし、
良い話が聞けなくて当たり前。

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