今日:21 hit、昨日:12 hit、合計:18,386 hit
小｜中｜大
026 ページ26
.
「あ、A〜。遅―い！時間ギリギリだよー！！」
「・・・あ、ごめん。亮介先輩に呼び止められちゃって」
移動の前、私はトイレに行きたくなったので、瑠衣には先に移動してもらっていた。
「・・・え、また小湊先輩？てか、なんで下の名前呼び・・？」
いつも苗字で呼んでいたため、急に下の名前で呼び始めた私に疑問を持ったのか、
瑠衣は聞いてきた。
「うん、苗字で呼ぶと下の名前で呼べってなぜか怒られるから。
なんでここ最近亮介先輩に呼ばれるのかなー。
気に入られちゃったりしてて。なんてね」
なんて冗談を言うと、瑠衣は何かを察してるような表情をした。
「気に入られているっていうか、小湊先輩がAを呼ぶときって大抵・・・」
「ん？」
「あ、いや・・・。そういえば、最近御幸先輩とはどうなの？」
「あー、御幸くんね・・・。そういえば最近校内とかであまりみかけないなぁ。
私も忙しくて、電話すらできないし・・・」
「なるほどね。まぁうまくいくといいね。
なにか協力してほしいことあれば、いつでも言いなさいよ！」
そう言う瑠衣の表情に私は気になった。
瑠衣は、私には気づいてない何かを察している。そんな気がする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：志乃 | 作成日時：2017年7月12日 0時
