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「やば、急がなきゃなくなっちゃう!」
4限目が体育だったので、急いで購買へ向かう。
早くいかないと、物がなくなってしまう
そんなことばかり考えていたので、周りをみないで廊下を全力疾走。
すると、階段から降りてきた人がいて、私はそれに気づかず、ぶつかってしまった。
「いった・・・。すみません、急いでて、周りみてなくて・・・」
「いや、俺こそ、ちゃんと注意しとけばよかった。
わr・・・ってあれ、お前って確か御幸の・・・」
「へっ?」
“御幸の”って言われて、驚いて顔を上げてその人をみると、
いつも御幸くんと一緒にいる、目つきの悪い人だった。
「あ・・、いや昨日の昼休み、御幸と話してた子だなと思ったから、つい。
他意はねーから!
んじゃ、次はちゃんと見ろよ!俺も人のことあんまり言えねーけど!」
「あ、そいういうことですね!はい、次は気をつけます!」
あの人、見た目があれだから、とても怖い人だと思っていたけれど、
話してみたら、案外いい人で驚いたな。
一応名前だけ聞いとけばよかったかも・・・。
後で御幸くんに聞いてみよう!
「ってやば!こんなこと考えてる場合じゃない!購買へ急げ!」
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作者名:志乃 | 作成日時:2017年7月12日 0時