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「あれ、Aちゃんじゃん!昨日ぶりだね!どうしたの?こんなところで。
もしかして、またなにか落としたの?」
「御幸くん・・・!」
待ち伏せをしていた御幸くんが現れた。
無事にまた会えたことが嬉しかったのか、うまく言葉がまとまらない。
「えっとその・・・。今日はね、ここにくればまた御幸くんに会えるかなって思って。
ここで待ち伏せしてたの。」
「えっ・・・。俺に会いに・・・?
偶然だな!俺も、Aちゃんに会えるかなって思ってここにきた!」
「え、御幸くんも!?」
全く思いもしなかった返答に、とても驚いた。
まさか、御幸くんも私と同じことを思っていたなんて。
「あ、そうだ。御幸くん、昨日は本当にありがとうね。
御幸くんが現れなかったら、きっと今もみつからないまま、落ち込んでいただろうから」
「いや、そんな大したことしてないって。
なんかAちゃんのあの泣き顔みたら、放っておけなかったんだよな!」
「え、そんなに酷い顔してた!?」
「うん、してたよ!」
それから、御幸くんと色々な話をした。
御幸くんは私の1つ年上で、隣の小学校に通っていること。
御幸くんはやっぱり野球をやっていて、ポジションはキャッチャー。
正捕手として、試合にでていることなど。
御幸くんと話をしていると楽しくて、時間はあっという間に過ぎていき、
気づいたら、門限の時間が迫っていた。
「御幸くん、ごめん!もうそろそろ門限の時間だから、帰るね!」
「わかった。またな!また、明日も会おう!」
こうして、御幸くんと、また明日も会う約束を交わした。
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作者名:志乃 | 作成日時:2017年7月12日 0時