本日ハ雲天ナリ･･･120 ページ26
sideA
皆よりも早く朝ご飯を済ませた私は、急いで伊達の部屋に向かった。
＿＿＿＊
『･･･すみません、入ってもよろしいですか。』
少しの沈黙が続いた後、｢･･･ああ。｣と低めの声が聞こえた。
襖を開けると、そこには伊達の刀が一振り･･･
･･･布団に寝かされていた。
『･･･おひとりですか、
･････････大倶利伽羅さん。』
大倶利伽羅さんは余程傷が深いのか、目線だけをこちらにむけて、
伽羅｢･･････光忠や･･･鶴丸は、朝餉に行ってる。
･･････ここには･･･俺しか居ない･･･。｣
審神者が嫌いなのか、はたまた興味が無いのか、
彼もまたこちらに冷たい視線を送る。
『･･･いえ、･･･伊達の方ならどなたでも大丈夫です。･･･少しお話があって来ました。』
伽羅｢･･････話･･･？｣
私は大倶利伽羅さんの近くに正座する。
視線は真っ直ぐ大倶利伽羅さんに向けて、
『･･････昨夜、池田屋で･･･
･･･
＿＿＿太鼓鐘貞宗さんと思われる短刀の生存を確認しました。』
伽羅｢･･･！！｣
それを聞いた途端、大倶利伽羅さんは勢いよく起き上がるも、
そのせいで傷が開き、肩を抑えて蹲った。
『･･･あぁ、無理をしないで下さい。
私の腕、掴めますか。』
私は、横から大倶利伽羅さんの背中に手を回し、上半身を支えるようにしてもう一度寝かせる。
伽羅｢･･･っ貞が･･、ﾊｧｯ････生きてる、のか･･･｣
途切れ途切れになりながらも、必死に太鼓鐘さんのことを聞いてくる。
彼は･･･最後に太鼓鐘さんと同じ部隊にいたのかな。
『･･･はい、確かに霊力を感じました。
ですから私は、明日にでも池田屋へ出陣しようと考えています。』
そう言うと、大倶利伽羅さんはハッとして、
伽羅｢･･････俺も行く･･･。｣
･･･何を言ってるんですか大倶利伽羅さん。
『･･･そんな傷で、戦えると思っているんですか。』
すると、大倶利伽羅さんが私の手を掴み、
伽羅｢･･･っなら、･･･あんたに･･･頼みがある。
･･･俺を･･･、
＿＿＿手入れしてくれないか･･･。｣
彼の目は、もう私など映していない。
遠くの池田屋で、助けを求める太鼓鐘さんを見ている。
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よぺ(プロフ) - 慧さん» なるほど！他の方のご意見も参考にしたいので、もう少々お待ちくださいね。私は最近の新しい刀剣をあまり知らないので、勉強してきます！(笑)。貴重なご意見とコメントありがとうございます！ (2020年4月19日 7時) (
レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 最近の刀剣も出して欲しいです！伯仲の絡みとか、にゃんぜんとちょもさんとか好きなのでw続編も楽しみにしてます！ (2020年4月18日 22時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 鶴難さん» コメントありがとうございます。なるほど、確かにちょっと度が過ぎているものがありますね･･･。もっと考えるべきでした。これからのお話の参考にさせていただきますね！ありがとうございますm(__)m (2020年4月16日 22時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鶴難 - 夢主ちゃんは戦場では野性的過ぎて「戦場はサバイバルですから」と言ってもおかしくなく見えてきてしまった...まぁ、そこも魅力的なんだけどさぁ...みんなが後々苦労しそうだなぁ...。 (2020年4月16日 17時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 霞さん» おわぁ、なんて嬉しいお言葉･･･！(*ﾉД`*)･ﾟ･。私も自分で書いてる癖に、早くハッピー本丸のお話が書きたくてうずうずしてます(笑)。まだまだ頑張ります、コメントありがとうございました！ (2020年4月13日 16時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よぺ | 作成日時：2020年4月1日 17時
