本日ハ雲天ナリ･･･114 ページ20
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夕飯が食べ終わった頃、
私は一人で本丸の庭に出た。
･･･ふと空を見上げると、
(･･････今日は上弦の月、ですか･･･)
私がここに来てから、本丸の空気もだいぶ浄化されている。
澄んだ空気の中に浮かぶ月は、とても綺麗だ。
でも、私はなにも、月を見に外に出たわけではない。
キラキラと月明かりに照らされているその機械に近寄る。
＿＿出陣ゲートだ。
私は、どうしても確かめたい事があったのだ。
以前、長谷部さんに教えてもらったやり方を思い出して、
ガチャガチャと時代や出陣先を入力する。
私の手に迷いはない。
部屋にあった書物で、既に予習済みだ。
＿＿＿『･･････1864年、場所は･･･
･･････池田屋。』
そう、私が単騎出陣した時に感じた『あの気配』。
あれは人間とかそういうのじゃない。
そして決定打は、
鶴丸さんから聞いた話。
＿＿＿｢･･･貞坊は･･････置き去りにされた･･･。｣
･･････ゲートが少しずつ開き、眩い光が漏れ出す。
私はすぐさまゲートに駆け寄り、
その光の中に両腕を突っ込む。
(･･････どこに･･･いるの･･･。
･･････どこ･･･)
光で先が見えない分、手探りでだいたいの場所を割り出さなければならない。
それに、このゲートももう少しで閉じてしまう。
急げ。
･･････
＿＿＿＿＊
『･･････！』
手を翳した方向から、
僅かな霊力を感じる。
それは今にも消えかかりそうな････とても小さな霊力。
『････････････見つけた。』
場所は･････
(･･････池田屋の･･･更に奥･･･。
･･･でも、やっぱり･･･細かい場所は特定出来ない･･･)
それでも、太鼓鐘さんがまだ生存しているということは、今の皆さんにとっても吉報だろう。
ただ、太鼓鐘さんは辛うじて生存している状態だ。
早く助けるに越したことはない。
私は直ぐに手を引っこ抜き、ゲートを閉じる。
本当は、今すぐにでも行きたい･･･
･･･が、今の私の霊力はほとんど使ってしまっている。
(･･････今日は早めに寝よう。
明日にでも作戦をたてて･･･明後日には池田屋に向かいたい。)
私は踵を返して本丸の離へと戻った。
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よぺ(プロフ) - 慧さん» なるほど！他の方のご意見も参考にしたいので、もう少々お待ちくださいね。私は最近の新しい刀剣をあまり知らないので、勉強してきます！(笑)。貴重なご意見とコメントありがとうございます！ (2020年4月19日 7時) (
レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 最近の刀剣も出して欲しいです！伯仲の絡みとか、にゃんぜんとちょもさんとか好きなのでw続編も楽しみにしてます！ (2020年4月18日 22時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 鶴難さん» コメントありがとうございます。なるほど、確かにちょっと度が過ぎているものがありますね･･･。もっと考えるべきでした。これからのお話の参考にさせていただきますね！ありがとうございますm(__)m (2020年4月16日 22時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
鶴難 - 夢主ちゃんは戦場では野性的過ぎて「戦場はサバイバルですから」と言ってもおかしくなく見えてきてしまった...まぁ、そこも魅力的なんだけどさぁ...みんなが後々苦労しそうだなぁ...。 (2020年4月16日 17時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
よぺ(プロフ) - 霞さん» おわぁ、なんて嬉しいお言葉･･･！(*ﾉД`*)･ﾟ･。私も自分で書いてる癖に、早くハッピー本丸のお話が書きたくてうずうずしてます(笑)。まだまだ頑張ります、コメントありがとうございました！ (2020年4月13日 16時) (レス) id: e6cb5ae321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よぺ | 作成日時：2020年4月1日 17時
