続き ページ13
皆が寝静まった夜中。
その時間帯、町はギャングと言う魑魅魍魎のはびこる場所となる。
しかし、すべてのギャングが夜行性と言うわけでもない。
そう、護衛班のAも、そのうちの一人。
敵のいるとわかっている場所に訳もなく行く必要もない。
だってこの時間に蔓延っている、それ即ち、昼に居場所がない、と言うことを指し示しているからだ。
過激派。その一言。やらねばやられる。そんな世界。
そんな夜中____Aは寝れずにいた。
闇。
寝るために少し暗くした部屋のすみにソイツは張り付いていた。
私はこれが嫌いだ。
まだ私が路地裏で生活していた時を思い出すから。
今までは大丈夫だったのに。
いや、もしかしたら、我慢してただけだったのかもしれない。
見つめれば見つめる程、ソイツの存在は大きく、確かになっていく。
部屋のスイッチが遠く感じる。
_______待って、足音がする。
咄嗟にスタンドを出し、鎌を構える。
私の部屋は階段の前。
足音がしても仕方がない、と言われるが、
なんだろう。
実は私が聞こえたのは足音のようで少し違う。
足音を殺して歩いているような音。
私の班に隠し事をするやつがいる?
それもこんな夜中に?
わざわざ足音を聞こえないようにして?
怪しい。
でも、彼らのことだ。
なにか理由があるはず。
せめて姿だけみて、次の日話をするとか。
もしかしたら知らないやつで皆s___
いや、止めよう。
取り合えず、扉まで____!
ゆっくり進み、扉までつく。
皆のことを考えると、震えは止まっていた。
息を吸う、吐く。
よし。
静かにドアを開ける。
_____意外、そこにいたのはレオーネだった。
鎌を下ろし、大きく扉を開ける。
『レオーネ!?
なんでこんな夜中に!?
と言うか怖かったんだから本当に!!
もうこれ以降はこんな事しないと約束して!!!』
レオ「わかった。
怖がらせてすまない」
『ったくもう!!』
部屋に戻って寝よう、
いや、あの暗い部屋の中一人で?
電気つけたら私寝れないし。
咄嗟にレオーネの服の袖をつかむ。
驚いた顔をしたレオーネ。めずらし。
『さっきので怖くて寝れない!!』
うわぁはずかし////
我ながらギャングとしてどうかと思う。
でもレオーネは何も言わず、手を繋いできてくれる。
レオ「アンタのへやが怖いなら、オレの部屋に来るか?」
『うん。』
そのままレオーネのベッドで一緒に寝た。
続く
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yu - リクエストお願いします!ドッピオのエrをお願いします! (2019年10月18日 22時) (レス) id: 4c1ddb9ee6 (このIDを非表示/違反報告)
supedoin(プロフ) - 十音さん» 墓見つけたああああー。キュン死致しますー。(チーン) (2019年7月15日 17時) (レス) id: 70bb7036f0 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - 昔の自分のお話読み返すと心臓がきゅってする。ナンデダロー。 (2019年7月15日 14時) (レス) id: 852fe6b388 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - みくさん» それは追加情報でということでおけですか?実は僕後者の方が得意でして(テレ) (2019年7月15日 14時) (レス) id: 852fe6b388 (このIDを非表示/違反報告)
みく - リクエストで夢主がワムウと恋人の設定の小説をお願いします。(エロでも、グロでもいいです。) (2019年7月15日 13時) (レス) id: a0d789eea8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:成神愛宕 | 作成日時:2019年2月16日 17時