淳太くんの彼女 【黄】

▽17 ページ17

家に帰るとずっと緊張していたせいかドッと疲れが襲ってきて

ソファにバタン、と倒れこむ。







あんなの慣れてないから

思いのほかエネルギーを使っちゃったみたいで

なにもやる気が出ない。








だけどずっと話し合いはしなきゃって

心のどこかで引っかかってたものがなくなって

スッキリしていて








なんだか無性に淳太くんに会いたくなって

だけどまだ淳太くんから解決したって連絡がないから

せめて声だけでも聞きたい、そう思って








『淳太くん、今日電話できる？』






そう連絡した。







ご飯を作ってるときも連絡きてないかなって確認して

ピロン、と通知が来たら淳太くんかなって思って急いで開いて







「公式か…、」






なんて落胆したりして

高校生みたい、なんて自分でも笑っちゃったりしながら

淳太くんからの連絡を待ったけど







「忙しいのかな、」







結局、12時なっても連絡は来なくて

諦めて眠りについた。






.







朝起きて確認しても連絡は来ていなくて

ちょっとしょんぼりしてしまうけど

仕方ないってそう割り切って







「おはようございます」







今日担当の玉木さんの家へ向かった。







玉「あの、もしよかったらなんですけど」

「はい」

玉「今日お昼過ぎに帰れると思うので、お料理教えてもらえないですか？」







普段はこういうのはあまりしないけど

玉木さんはお得意さんだしいいかなって思って






「大丈夫ですよ」

玉「やったー！じゃあ、仕事行ってきますね」

「はい、いってらっしゃい」






ルンルンな玉木さんを送り出した。



.

▽18→←▽16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す