淳太くんの彼女 【黄】

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「どうしよ、」








__日曜日の午前中、会える？







さっきから何度もスマホを開いては閉じて、の繰り返し。








本当は淳太くんに会いたい

だけど…、








たしかに別れるときだってまともに話しなかったし

ユウキのことにけじめをつけないとやっぱり

この先絶対あの時…ってなるから、







『その日は予定があって…。ごめんね』







全部が解決したら淳太くんに話そう、

そう思って送信ボタンを押した。






.








日曜日。

言われた時間にあのカフェに行くと窓際の1番奥の席にユウキが見えて







「おまたせ」

ユ「…来てくれないかと思った」

「うん、…けどちゃんと話さなきゃと思って」







そう、向かいの席に座った。

なんだか懐かしいなあ、なんて思いながら






ユ「なんか頼む？」

「…ん、お昼だもんね」







ウェイターを呼んであの頃よく食べたサンドイッチとコーヒーを注文した。







ユ「よくここで待ち合わせしたよな」

「そうだね」







ユウキは相変わらずいっぱい話を聞かせてくれて

それがあの頃をすごく思い出させて







「楽しかったなあ、」







そう、昔話に花を咲かせた。







お互い、ご飯を食べ終わった頃。

あれだけニコニコ話していたユウキが真剣な表情になって







ユ「あの時は本当ごめん」

「うん…、」






あの時__

それはきっとユウキが浮気をしたときのこと。

本当に大好きだったから裏切られてすごく傷ついたのを思い出して

胸がきゅうっと苦しくなる。







ユ「俺、気づいたんだ。Aじゃないとダメだって」

「…、」

ユ「今更？って思うかもしれないけど、」








もう言われることは大体想像がつく。








ユ「もう一度、やり直せないかな、」







だけどもう答えは決まっている。

本当にユウキのことは大好きだった。







だけど今は、







「ごめん、すごく大切な人がいるから」







そう、自信を持ってはっきり伝えられた。



.

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