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「・・・・・・あ、あの、」
「・・・・・・・・・はい、」
「あっ、えっと、名字・・・・・・です、名字A、」
「・・・・・・マサイです、」
「、よろしくね」
「・・・・・うん、」
わたしは気づいた。彼は外人さんではなくハーフ。目鼻立ちはハッキリしてるし純日本人にしては濃いめの顔だけど日本語バリバリ。
「名前、長いね」
「、うん」
「テストの時とか大変じゃない?」
「・・・・・・・・・・・・」
「あっ、ごめん・・・ 今の失礼だったよね、」
「・・・・・・・・・いや、面白かった」
なんだこいつ、めっちゃわかりずらい・・・・・・!面白かったならちょっとくらい笑ってくれよ!!話題がナンセンスなのは重々承知だし、わたし自身も人見知りだからその反応は理解できるんだけどさ!わたしも頑張ってるから!お願いだから反応してくれよイケメン!!!!!!
そんな願いも虚しく、初日は彼とそれ以上話すことなく終えてしまった。
「なんかやたら名前の長い子には話しかけた!えらいでしょ?!」
シ「誰だよその名前長い奴って、笑」
「・・・・・・あれ、名前なんだっけ?」
ペ「え!もう忘れたの?!」
ダホちゃんは約束通り迎えに来てくれた。そのまま帰りもせずいつもの土手にみんなで集合してクラスがどうだったかの話になった。
モ「・・・・もしかしてさ、それってマサイじゃない?」
「あぁ!そうそう!!マサイくん!!!」
ダ「確かにアイツ名前長いわ」
「でしょ?! でもね、多分引かれたと思う」
ン「なんかあったの?」
「いやぁ、なんか喋らなきゃ!最初が肝心だ!って意気込んだはいいものの話すことがなくてさ・・・・・・ 精一杯振り絞って出たのが、「名前長いね!テストの時大変じゃない?」ってゆー悲惨な内容で・・・・・・・・・」
わたしがそう言うとみんな大爆笑。いやいやいや、待ってよみんな。わたしわりとヘコんでるんだけど??笑い事じゃないって、明日からどんな顔で彼に接したらいいかわかんないんだけど。
ザ「大丈夫だよA、マサイはほんとに怒ってないよ」
「でも第一印象さいあくじゃんわたし、」
モ「明日またちょっと話しかけてみなよ、マサイ良い奴だからさ」
ザカオやモトキの言葉を信じて、また明日どうにか挽回しようと心に決めて再びみんなとはしゃぎだした。
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年5月6日 1時