【17】君と、逃避行? ページ39
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「今日もパソコン貸してもらえたら嬉しいのですが・・・・・・、」
「ご自由にどうぞ」
歌取りに続きMV撮影も無事に終えて、あとは編集するだけ。
つまり、わたし自身との勝負ということだ。
しかしつい昨日わたしのハイスペックパソコンちゃんが2台ともお亡くなりになりました・・・・・・
なんて日だ!!!そう思っていたところに救いの手を差し伸べてくれたのはわたしのパソコンよりハイスペックなパソコンを持つマサイたん。
マジで今度彼の欲しいものをプレゼントしてあげよう、ワガママ聞いてあげよう、そう思いました。
「いつパソコン使う?」
「今日はもう使わねーから気にしなくていいよ」
「最高」
「、クッションいるか?」
「おねがいしゃす」
「ちょっと待ってて」
メンバーみんなに感謝されたいとか、ウオタミさんたちに「すごい!」って言われたいとか、そんなんじゃない。
自分の言い出したことは自分の力でやりきりたい
・・・・・・でも、
「はい、」
「、おぉ!コーヒーも?!先輩あざーっす!」
「何キャラだよ、笑」
「んふふっ、・・・・・・なんか至れり尽くせりだね」
「・・・・・・・・・お前さ、ちゃんと寝れてんの?」
「へ?」
「なんかめっちゃ疲れた顔してるから」
限界はとっくに超えていた。
正直大変ではある、睡眠も15分くらいできてたら良い方って感じで寝れてもない。
自分の出来なさ加減が嫌になって、寝る時間があるなら進めないと、って追い込んでるせいでもあるんだけど。
編集を始めたのは撮影が終了したその日の夜からだから5日前くらいかな。
編集だけをやれるわけではなく、普段の動画の撮影もある。
普段の撮影の編集は一本をカットしてBGMつけてテロップをいれることがほとんどだけど、このMVはアスレチック以上に撮って止めてを繰り返してるから繋げる作業も加わる。
ダホちゃんとぺけたんがわたしの多すぎる注文をしっかり飲み込んで苦労しながら歌い上げてくれた曲は、BGMのように切るわけにはいかない。
映像に音を合わせるのではなく、きちんと映像を音に合わせないといけない。
その慣れない作業は自分を疲れさせるのには十分だった。
「疲れてるのは間違いじゃないかな」
「・・・・・・お前が無理してちゃ意味ねーぞ」
「うん、わかってる・・・・・・ けど、無理してでも自分でやり遂げたいんだよね、」
「、わからなくもないけど・・・・・・」
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年5月6日 1時