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バディさんの付けてくれた隠しカメラの映像を別室から見てるけど、ちょっと雰囲気がよろしくありません。笑
ザカオはオロオロしてて、ダーマとぺけたんは渋い顔をしてる。モトキは眉間にシワをつくり偽の企画書を眺めたまま微動だにせず、ダホちゃんは眉が下がり泣きそう。マサイは後ろ髪をガシガシと掻いて、シルクは腕組みをしたまま険しい顔。
いやみなさん、悩みすぎじゃないですか??
営業さんは社長から電話だと言って一旦退室、バディさんと7人で軽く会議が行われた。
シ「だから今日アイツ呼ばなかったんすか?」
「そうなんです・・・・・・ いや、わたしもみなさんにどう話し振ろうか迷ったんですけど悪い話じゃないし二度とないチャンスだと思って、」
マ「・・・・・・・・・アイツも含めてFischer'sなんだけど、その社長さんには伝わってねぇってことか」
モ「でも、Aはきっと「断るなんてアホだ」とか言うだろうね」
シ「、だな」
ン「・・・・・・どうする、?」
ペ「確かにコレ断ったら・・・・・・次はないよね」
ダ「んー・・・・・・」
ザ「・・・・・・・・・・・・・・・」
みんな頭を抱えております、申し訳なさ1000パーセントです!
そんな深く考えないで!!!言ってないからアレだけどこれドッキリだから!!!
マ「おれはやんねー」
ン「マサイ、?」
マ「仕事引き受けてもいいと思うけどおれはやらねぇ、都合が合わねぇとか言っときゃ7人全員じゃなくてもいいだろ」
モ「それはちょっと・・・・・・」
マ「アイツが最近コメント欄めっちゃ気にしてんのわかんねぇ?たまにあんだろ、7人がどーのこーのって」
シ「確かにあるな、」
マ「それ見て、悲しそうな顔してんの見たことある?なんてことねーフリして、実際ちょー気にして自分のこと卑下してることに気づいててこの仕事受けれねーから」
マサイ・・・・・・・・・ キミはほんとにバカだ、大馬鹿者だよ。
そんなん気付いてないフリし続けたらいいじゃない。チャンス逃したら意味ないんだから。
結局答えが出る前に営業さんが戻ってきて、社長の予定が早く終わったからここに向かっていてもうすぐ着くから直接会いたいという事を伝えたタイミングでわたしは別室を後にした。
そう、その " 社長 " とはわたしのこと。
マサイの言葉に不覚にも泣きそうになってしまった。
まったくあの子はどこまでも優しくて不器用で、アホだ。
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年5月6日 1時