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先生に怒られないように校門を出たところでダホちゃんの自転車の後ろに乗って土手に向かった。道中で「シルクのことヤンキーかと思った」なんて話したら、鍛えてるだけだ、って大爆笑。
シ「、どうだ?楽しいだろ!」
「名古屋に居た時はこんなふうに遊んだことなかったから、なんか新鮮」
ダ「やっぱ体動かすの楽しいよな!」
「うん、ちょっとクセになりそう、」
先に土手にいたダーマとモトキ、ぺけたん、ザカオともはじめましてなのにそんなの感じないくらいワイワイがやがやと我を忘れてはしゃいだ。3学期も終わりがけのこんな寒い時期に川に入るシルクをアホだと思ったけど、正直楽しさに勝るものはなかった。
* * *
「ちょっと!わたしだけクラス離れとるじゃん!!」
シ「まぁまぁ!放課後は遊ぶし隣のクラスだから我慢!」
ン「そーだよ!なんかあったらおれらのとこ来なよ!」
モ「にしても確かにAだけ離れたね・・・・・・」
「モトキ〜!わたし友達いないよ〜」
モ「はいはい、もー泣かないの、」
ペ「、そろそろ行かないと!」
季節は流れ、春。わたしたちは中学3年になった。
ってゆーか誰だこのクラス分け考えたやつ!!!シルクとダーマとぺけたん、ダホちゃんとモトキとザカオ、それぞれ三人一緒のクラスなのにわたしだけ一人省かれた・・・・・・これは一生恨むぞ・・・・・・・・・!
シ「ほら、早く入れよ」
「寂しいんだもん!みんなはいいじゃん、クラス一緒の仲間もおるんだでさぁ!!」
ン「大丈夫!あとで迎えにくるから!ね?」
「・・・・・・はぁーい」
6人に後押しをされ教室に入った。
ちぇっ、せっかく中学ラストなのに・・・・・・ 早く始業式終わらないかなぁ。暖かくなったし土手いきたい。
黒板に貼りだされた座席表を見ると、わたしの席は窓側の一番後ろだった。え、これはかなり嬉しい。クラス分けには未だに不服だけどこの座席には感謝。ふと、自分の隣は誰なのか確認すると、やけに長くカタカナの名前が綴られていた。6人はいつもの仲間がいるからいいかもしれないけれどわたしは一人、最初が肝心。よし、日本語通じるかわからんけど隣の子に声をかけよう!
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年5月6日 1時