【8】仲直りの拳を交わすまであと数秒 ページ16
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「・・・・・・・・・・・・・・・、」
勢いで出てきてしまったはいいものの、突発的な行動にこの後どうするべきか正直迷ってる。
言い過ぎてしまった後悔はある。コレを使ったのはつい一昨日の撮影、持ち運びをしてくれたのは確かアイツだ。撮影後シルクの家でもう一本撮影したから、あそこに置いたのも多分・・・・・・ こんな犯人探しして何になる?
いやでも、おれは悪くねぇ
「、おじゃまんぼ〜」
自信を持ってそう言いきれないのは、こうして気を遣わしてる時点でわかりきったこと。来ると思った、
「外あっついねー、」
「・・・・・・・・・おぉ、」
「、コーヒー淹れていい?」
「ん、」
自宅かのようにキッチンに向かったA。そりゃそうか、ココに来るのは初めてじゃないし、ましてや真上の住人。間取りは全く一緒だもんな。
一人暮らしの生活にも随分慣れたしく、この前「マサイたんのくれた空気清浄機マジで魂こもっとるわ!」と幼い笑顔を貼り付けて報告してきたっけ。
「ほい、」
「、おれの?」
「マサイたんも飲むでしょ?」
「・・・・・・ありがと」
「いーえ!まぁコーヒー飲んで落ち着きなっせ」
この気遣いにおれはどれだけ助けられただろう。おれだけじゃない、Fischer'sみんなそうだ。
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年5月6日 1時